念願のマイホームを建てた後に、エクステリアに不満を持つ方も少なくありません。
一戸建てを建てるとなると、やはり内装や内部の設備にこだわりたいという方は多いのですが、反面、外構のデザインなどはおろそかにされがちです。
建物の内部を優先する気持ちはわかりますが、設計段階で外構にも目を向けておかなければ、完成してから失敗したと感じるかもしれません。
実際に生活をするのは内部になるため外構など気にしないという方もいるかもしれませんが、特に庭のスペースを広く取っている場合は後悔する可能性が高いです。
そこでここでは、実際にあった新築住宅で外構工事をして失敗したと感じたポイントや後悔しがちな点などをまとめて紹介しています。
同時に対策や失敗しないための方法なども紹介するので、新築住宅を建てる際の参考にしていただければと思います。
新築後の外構工事(エクステリア)で後悔することが多いポイントとその対策
ご家庭によって、またはエクステリアの使い方によって、後悔したと感じるポイントは様々です。
せっかくのマイホームですので、誰しもが絶対に後悔したくない、失敗したくないと感じるのではないでしょうか。
しかし、やはり完璧な家づくりというのは難しいようで、多くの方が新築住宅を建てた後で何らかの部分に不満を持つ傾向にあります。
ここでは、そんな失敗ポイントの中でも、特に後悔しがちな項目8つを紹介させていただきます。
それぞれの対策などについてもまとめていますので、新築で一戸建てを建てる際の参考にしてくみてください。
後悔ポイント①アプローチが雨で滑る
門から玄関までを彩るエクステリアとして欠かせないアプローチ部分ですが、見た目のみにこだわると大変なことになります。
素材によって異なりますが、中には雨に濡れることによってツルツルになり滑りやすくなるものも存在するためです。
エクステリアの中心に位置するアプローチなので、できるだけオシャレにしたいとデザイン性を重視する方も少なくありません。
しかしその結果、雨の日に使いづらくなり、せっかくのアプローチを再度工事し直したり、滑らないマットなどを敷いたりせざるを得なくなるのです。
対策:使いやすさも重視する
アプローチは、家族が毎日のように必ず使用する場所になるため、見た目だけではなく使いやすさにもこだわることをおすすめします。
地面が土のままでも滑りにくいと言えるのかもしれませんが、場所によっては水はけが悪く、雨の日にぬかるんでしまうようなことも考えられます。
例えば、タイルなどは雨に濡れると滑りやすいと考えられがちです。
しかし、どのような素材であってもノンスリップ加工されているようであれば、ある程度は滑りにくくなるため、安全に歩行することができるでしょう。
アプローチについてはこちらの「エクステリア「アプローチ」の重要性と設置の際に知っておきたい注意点」でも詳しく解説しております。
後悔ポイント②洗濯物を干すスペースがない
特に家族の人数が多くなればなるほど、頻繁に洗濯物をすることになります。
そして、洗濯物の量が多くなれば、それを干すスペースも確保しなければなりません。
基本的には洗濯機をご自宅の1階部分に設置するというご家庭がほとんどだと思いますが、同じ1階に洗濯物を干すスペースがあると家事が非常に楽になります。
上階のベランダに干すというご家庭もありますが、ベランダではどうしてもスペースが限定されますし、1階部分にスペースがあるならばそこを活用しない手はありません。
対策:洗濯物を干すのに適したエクステリアを活用する
洗濯物のためのエクステリアというわけではありませんが、中にはエクステリアにサンルームやテラスを設置し、そこに洗濯物を干すというのはおすすめです。
これらは洗濯物を干す場所としてだけではなく、家族の憩いの場所して利用したり、1日の疲れを癒すリラックス空間として活用することも可能です。
ただし、サンルームやテラスにはメリットだけではなくデメリットも存在するため、一概に設置をするべきだということはできません。
サンルームやテラスの詳細についてはこちら「エクステリアにサンルームやテラスを導入するメリット・デメリット」も参照ください。
後悔ポイント③エクステリアにコンセントをつけ忘れた
新築住宅を建てる際には、室内にたくさんのコンセントプラグを設置するという方も多いのではないでしょうか。
現代は様々なものが電力で動きますし、ひと昔のように電源供給部分が2つしかないようなデザインでは不十分であることが多いです。
そのため室内の様々な場所に多くの電源を設置することになるのですが、実は建物の外でもコンセントが必要になることがあります。
例えば、後付けで照明を付けたいとなった時や、庭でアクティビティを楽しむ際の電源供給源として、電力は大活躍します。
逆に、庭のスペースを広く取って外で過ごしやすくしたとしても、コンセントが全くない外構では魅力が半減してしまうのです。
対策:外構のイメージを決めてからコンセントの位置を決めよう
室内・屋外に関わらず、通常は住宅の間取りが決まった後に電気工事の話をすることになるため、その段階でコンセントの位置などを決定していきます。
室内の間取りはすでに決まっているため、具体的にどこにどれくらいのコンセントを付けたいかということが明確にわかるのではないでしょうか。
しかし、屋内と比べると外構の設計は後回しにされがちなため、その段階になってもなかなかイメージが固まらず、結局コンセントをつけ忘れることがあります。
最近の住宅ではコンセントプラグが標準装備で付いていることが多いですが、設置個所が悪ければ使い勝手も悪くなります。
電源供給源のつけ忘れを防ぐために、また完成した後に効率的にコンセントを使えるようにするためにも、内装と同時に外構のイメージを造り上げておきましょう。
後悔ポイント④照明が少なく夜間は薄暗い
例えば、建物の近くに街灯があるのであれば、夜間でもある程度は明るく過ごすことができるかもしれません。
しかし、どれだけ人がたくさん住む地域であったとしても、家の近くに街灯がなければ夜間は思いのほか暗くなってしまうことがあります。
そんなときには、外構に照明を付ければよかったと後悔される方も少なくありません。
実際に、外構にライトをつけておけば好きなタイミングでエクステリアを明るく照らすことができますし、不要であれば消すこともできます。
対策:建物の外につけるライトは様々な用途で使い分ける
エクステリアに設置する照明は、単純に暗さを解消するだけではなく、他にも様々なことに活用することが可能です。
例えば
- 暗闇を照らす
- 他のエクステリアを彩る
- 防犯対策
などに活用することができますが、それぞれの場面によって照明を使い分ける必要があります。
人の体温に反応して自動的に点灯するセンサーや、明るさに反応して勝手に消灯するようなライトもあるため、色々な照明を組み合わせてみましょう。
エクステリアの照明についてはこちらの「エクステリアで照明を生かせば家が活きる!様々なライトアップの方法」も参考にしてみてください。
後悔ポイント⑤ガーデニングなどの植物の手入れが面倒
新築で一戸建てを購入する際には、それまでは土地がなくて諦めていたガーデニングをするために、専用の庭を造るというご家庭も少なくありません。
特に都心にお住まいの方は気軽に自然と触れ合うことができないため、自宅に緑の多い空間を持つことを望む方が多いようです。
しかし、ガーデニングは単純に花や草木を見るだけではなく、それらを育てなければならないため、面倒になって放置してしまうようなケースもあります。
実際に、花が枯れて醜くなった、放置していたら枝が隣家に伸びて苦情が来たなど、ガーデニングに関する後悔は意外と多いのです。
対策:気軽にできる観葉植物から始める
安易な気持ちでガーデニングを行う方も多いですし、実際に庭さえあればガーデニングは簡単に始めることができます。
しかし植物は生き物なので、きちんと水をあげなければなりませんし、頻繁に観察していなければ日々の変化に気が付くことさえできません。
大切なエクステリアのスペースを台無しにしてしまわないためにも、ガーデニングをするのであれば庭をきれいに彩ることができる空間を造りましょう。
反対に、お手入れが面倒だという方は管理が不要な植物を植えてみたり、もしくは気軽にできる観葉植物から始めるのも方法の1つです。
初心者の方でガーデニングを初めて行う方はこちらの「ガーデニング初心者が庭作りで絶対に知っておくべき7つのポイント」も参考になると思います。
後悔ポイント⑥ウッドデッキを全く使わない
家族でくつろいだり、休日にバーベキューなどのアクティビティーを楽しんだりする際に活用できるウッドデッキに、後悔を覚える方も多いです。
実際に、ウッドデッキやテラスなどを設置してうまく活用しているご家庭も少なくありませんが、一方で造る必要がなかったと感じる方もいます。
その中でも特に、
- ウッドデッキの大きさが中途半端なためゆっくりとすることができない
- 複数人で利用すると窮屈だ
と感じるケースが多いです。
また、ウッドデッキにも様々な素材が存在しますが、中には劣化が早いものもあるため、素材選びに失敗するといった例もあります。
対策:ウッドデッキは良い素材で大きめに作るのがおすすめ
例えば、ウッドデッキをベランダのような目的で利用するのであれば、ちょっとした洗濯物を干す程度のスペースがあれば問題ないでしょう。
しかし、
- 家族でのんびりと過ごす
- ペットを遊ばせる
- アクティビティを楽しむ
などといった使い方を考えているのであれば、できるだけ広めのスペースを確保したほうが良いかもしれません。
狭いサイズのウッドデッキは結局ベランダのような使い方しかできませんし、ベランダが別にあるのであれば物置のようになってしまう可能性も高いです。
同様に、安い素材を利用すると木が腐ってしまったり、場合によってはシロアリにやられることもあるため、どうせ設置するのなら素材にもこだわりたいものです。
ウッドデッキの価格相場やメリット・デメリットはこちらの「ウッドデッキの価格相場はいくら?設置する際のメリット・デメリット」で詳しく解説しております。
後悔ポイント⑦駐車場が使いにくい
車をお持ちのご家庭では、エクステリアに欠かせないのが駐車スペースです。
一戸建て用の駐車場には、大きく
- ガレージ
- カーポート
がありますが、どちらにもメリット・デメリットがあるため、それぞれの使い勝手や駐車する車の台数、敷地の広さなどを考えて設計しましょう。
実は、エクステリアの失敗の中では駐車スペースが思ったよりも使いにくいといった後悔をする方も少なくありません。
- 狭くてスムーズに駐車できない
- カーポートと玄関が遠くて雨の日は濡れる
- 地面がぬかるんだり滑ったりするのでもう少し考えればよかった
など、後悔するポイントは異なりますが、特に車を毎日のように使うというご家庭では、内装と同時に駐車場の設計にもこだわることをおすすめいたします。
対策:駐車スペースは使い勝手をイメージして設置する
カーポートを設置するにしてもビルドインガレージを造るにしても、まずは実際に使う際のイメージをしっかりと持つことが大切になってきます。
まだ形がないモノを使うイメージなどわかないという方も多いですが、設計図を見ながら考えてみると、意外に想像できるものです。
気を付けなければならないのは、
- 道路や玄関と駐車スペースの距離
- 駐車・発車が楽にできる十分な広さ
- 楽に乗車・降車ができるか
などです。
さらに
- どのようなスタイルの駐車場が自分の家に適しているのか
- 将来的にどれくらいのスペースが必要か
ということまで考えられると失敗が減るでしょう。
ガレージやカーポートの選び方などについては
「ガレージを設置するメリット・デメリット。主な種類と価格相場について」
「カーポートを選ぶ際の注意点と設置時の工事業者を選ぶ3つのポイント」
上記の2つで詳しく解説しております。
後悔ポイント⑧階段が不便
外構との高さを変えるために、または殺風景なエクステリアを華やかにするために、玄関前に階段を設けるというご家庭も存在します。
階段を造ることによって外構に高低差が生まれるため、その階段を基準にしてエクステリア全体のデザイン性を高めることができます。
しかしその反面、年を重ねるごとに階段の使い勝手が悪いと感じるようになっていきます。
新築の一戸建ては、ほとんどの方がまだまだ足腰がしっかりとしている若い時期に建てますが、数十年後も当然その家に住んでいるのではないでしょうか。
高齢者が階段の上り下りの際に転倒して怪我をするという事故はよく耳にしますし、車椅子が必要になった場合、階段は非常に不便な外構になってしまうのです。
対策:どこかのタイミングでバリアフリーリフォームをする
中には、どうしてもエクステリアに階段を付けたいという方もいらっしゃいますし、実際に階段があることでオシャレな外構も少なくありません。
そのため階段自体が外構に不向きだいうわけではありませんが、いずれにしても家全体をどこかのタイミングでバリアフリーにすることをおすすめいたします。
外構だけではなく、建物内の廊下やトイレ、バスルームなどなど、バリアフリーをすることでさらに快適に過ごしやすくなる箇所は多いです。
もちろん新築の段階から全てをバリアフリー仕様にするのも方法の1つですが、それによって使いづらい場所や見た目が悪くなる部分が生まれるかもしれません。
例えば、10年以上は家族全員が足腰も丈夫で健康体で過ごせるのであれば、折を見てバリアフリーリフォームをするのが良いでしょう。
バリアフリー化するためのエクステリアなどについてはこちらの「バリアフリーを意識したおすすめのエクステリアと設置する際の注意点」も参考にしてみてください。
新築の外構工事で失敗をなくすための3つのポイント
一生のうちに何度も一戸建てを建てるという方は少数派ですので、恐らくほとんどの方が外構をはじめて設計することになります。
そして、初めて家を建てる方のほとんどは、どうしても内装を優先しがちですので、外構工事で後悔する可能性が高くなってしまうのです。
それでは、新築住宅の外構工事での失敗を防ぐにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
最後に、外構工事で後悔しないための最低限のポイントを3つ紹介させていただきます。
実際の使い勝手をイメージする
最も大切なのは、実際にそのエクステリアを利用した際の使い勝手を考えてみるという点です。
使い勝手のイメージでは、主にスペースの広さや門から玄関までの動線、それからエクステリアごとの具体的な配置を意識してみましょう。
エクステリアとして使える範囲をしっかりイメージ
当たり前のことですが、車を2台駐車するためには2台分のスペースに加えて、スムーズに乗り降りするための十分な空間が必要です。
同様に、ガーデニングをするにしても、またはテラスやウッドデッキを設置するにしても、それ用のスペースをきちんと確保しなければなりません。
例えば、「ガーデニングもしたいがウッドデッキも作ってオシャレなアプローチを設置したい」というように欲張ると、1つ1つのスペースが窮屈になります。
エクステリアのスペースが広いのであれば話は別ですが、限られたスペースをうまく活かすには優先順位をはっきりとさせて絞り込む必要があります。
外構での動きをイメージしなければ動線がぶれてしまう
キッチンの設計をする際には、シンクと調理台やコンロ、カウンターや冷蔵庫を置くつもりの場所などの位置関係をはっきりさせるのが一般的です。
もちろんそんなことはないはずですが、例えば冷蔵庫を置くスペースを作り忘れてしまい、キッチンの外に冷蔵庫を置く羽目になってしまったら大変です。
しかし、外構の設計では上記のようなことが起こる可能性が高いので十分な注意が必要なのです。
外構は室内に比べて軽視されがちな上、そこで生活をするわけでもないため適当に設計して後から後悔してしまうことも少なくありません。
特に多いのは、上述したように駐車場から玄関までの動線や、門から玄関までの動線などの設計ミスです。
建物の外でどのように行動するかを具体的にイメージできれば、単純な人の移動で使い勝手が悪くなるということは避けられます。
細かなエクステリアの配置もイメージすれば自ずと決まる
新たに一戸建てを建てるのであれば、庭にコンセントプラグを設置するのが当たり前になりつつあります。
しかし、とにかくプラグがあればそれで問題ないといった安易な考えでいると、実際に庭での電力の使い勝手が悪くなってしまいます。
新築の住宅であれば、標準仕様としてコンセントが組み込まれていることが多いですが、使わない場所にコンセントがあっても全くの無意味がありません。
いざ利用する際には、数メートルの延長コードを使わなければならないため、それだけでエクステリアがごちゃごちゃしてしまいます。
コンセントや水栓、それから照明などは、どのような庭を造るかを具体的にイメージできれば設置場所が決まります。
そのため、内装の配置を決めるのと同時にエクステリアのプランもしっかりと決めてしまうことをおすすめいたします。
実際にイメージが難しいという方は、様々な住宅を見学にいくのがおすすめです。ネット上で写真などを見ても実際に見たら違っていたということも考えられるので、ちょっとイメージできない方は足を運んでその目で確認するのもおすすめです。
メンテナンスのしやすさは重要なポイント
中には、建物の内部と同じくエクステリアのデザインもしっかりと決め、オシャレな外構を造る方もいらっしゃいます。
しかし、デザインばかりにこだわると後悔する可能性があるため、メンテナンスのしやすさも視野に入れて素材を選びましょう。
メンテナンスができない庭は維持コストも高くなる
ご自身で気軽に日々のお手入れができるようなエクステリアであれば、定期的に掃除をしたりすることで綺麗に保ち続けることができます。
しかし、自分たちでメンテナンスをするのが難しい場合、またはすぐに汚れが付着するような素材の場合は、毎日のお手入れも大変です。
結果的に専門の清掃業者やエクステリア業者にクリーニングや交換などの依頼を出すことになるため、維持にもお金がかかってしまいます。
どうせエクステリアの設計を考えるのであれば、美しいだけではなくメンテナンスが楽な庭を考えてみましょう。
メンテナンスフリーの庭がおすすめ
最近は、設置してしまえば大掛かりなメンテナンスが不要なエクステリアも人気です。
例えば土の地面はどうしても雑草が生い茂ってしまうため、コンクリートやタイルなどで固めてしまうことで雑草処理の手間が省けます。
もちろん土の代わりの素材が永久的に利用できるというわけではないため、何十年もメンテナンスしなくてもよいというわけではありません。
しかし、少なくとも日々のお手入れをする手間が省けますし、長期的に綺麗な庭を保ち続けることができるためおすすめです。
エクステリアで1番大変なのが設置後のメンテナンスです。特に忙しい方にとってはメンテナンスに時間をかけることができないと思いますので、その場合はメンテナンス不要のエクステリアも検討しましょう。
外構プランを後回しにしない
エクステリアでの後悔を避けるために最も重要なことは、外構のプラン造りを後回しにしないという点です。
逆に言えば、エクステリアの設計を二の次にする方が多いため、家が完成した後に外構で失敗したと感じてしまうのです。
外構を後回しにするメリットとは?
新築住宅を建てる方の中には、実際に家ができて住んでからゆっくりとエクステリアを考えるという方も少なくありません。
確かに外構を後から設置する場合は、
- 固定資産税の評価額が安くなることがある
- キャッシュで一度に支払う額が少なくて済む
などのメリットを得ることができます。
2つ目はともかく、固定資産税の評価額はきちんとしたガレージや土台がしっかりとしている物置小屋などを造らない限り変わりません。
それよりも、後回しにすることによって発生するデメリットの方が大きいため、できれば建物と一緒に設計することをおすすめいたします。
住んでから外構を考えるのは遅すぎる
建物を設計する際には、リビングとキッチンの位置や広さトイレの場所、寝室の大きさや間取りなど、様々なことを細かく決めていきます。
また、方角やそれぞれの部屋の位置関係などのざっくりとした間取りも割り振っていくのが一般的ですし、それをすることで希望の家を造っていくことができます。
⇒一戸建てに人気の間取りランキング!後悔・失敗しない5つのポイント
一方、外構の場合は住んでから様子を見て決めようと考える方もいますが、それではすでにある建物に対してエクステリアを合わせることになってしまいます。
つまり、いざエクステリアの設計をしようと思ったときには、既に建てられている建物によってある程度の制限ができてしまっているということなのです。
例えば、車を2台置きたかったが建物を広く造りすぎたため1台しか駐車できないし、今更ビルドインガレージも無理、といったようなケースが考えられます。
同様に、「ガーデニングをしようと思ったが、建物優先で造って庭の日当たりを計算していなかったためできない」というようなこともあるでしょう。
しかし、エクステリアの設計を建物と一緒に考えればこのようなことは起こらないため、失敗したと感じることがなくなるでしょう。
内装と外構を一緒に考えれば無駄なスペースも減らせる
将来的に庭で何かをしたいから、できるだけ建物の外のスペースを広めに残して新築住宅を建てる方も少なくありません。
しかし限られたスペースの中で、将来使うかもしれないからということのためにスペースを余らせると、そこが無駄になる可能性もあります。
実際に、住んでみたらエクステリアにそんなに広い土地は必要なかったと後悔する方もいれば、それなら室内をもっと広くしたかったという方もいます。
もちろん十分な広さの土地を外構にあてることで、後々うまく活用できたというケースがないわけではありません。
しかし、やはり無計画に土地を空けてしまうと、そこがデッドスペースになってしまう可能性の方が高いです。
反対に、建物の内部と一緒に外構を考えれば、家の外と中で一体感が生まれ無駄なスペースをなくすことができるため、できれば一緒に決めておくとよいでしょう。
新築住宅では考えることがたくさんですが、外構も大事な工事です。優先順位的には低めでもいいですが、ある程度は頭にいれてイメージしておくことをおすすめします。
まとめ:新築住宅の外構工事は疎かにしない
新築で一戸建てを建てた際には、住まいの内装に対して不満を感じる方もいますが、実際に住んでみると外構で失敗したと思う方も少なくありません。
やはり建物の内部よりも重要ではないとの判断から、設計の段階でプラン作りを怠ったり、後から作ればいいと軽視する方も多いようです。
しかし、外構はその家の顔とも呼べる部分ですし、同じ敷地内に設けられた個人のスペースですので、内部同様しっかりとしたプラン作りが必要です。
ご家庭によって事情は異なりますし、中には全くエクステリアに興味がないという方もいらっしゃるでしょう。
しかし外構もきれいにしたいと考えているのであれば、建物の内装やレイアウトを決めるのと同じ時期にプランを考えることをおすすめします。
そうすることでエクステリアに対する後悔を最小限に抑えることができるため、早めに外構を考えて失敗を防いでいきましょう。