エクステリアに、サンルームやテラスを導入したいと考えていらっしゃる方も多いのではないかと思います。
特に、庭に十分な空きスペースをお持ちの方は、ただ遊ばせておくだけではなく、そこをうまく活用してご家族がくつろげる場所を設置してみるのもおすすめです。
しかし、実際にサンルームやテラスを作ったらどのようなメリットがあり、また反対にどのようなデメリットが生じるのでしょうか。
また、そもそもサンルームとテラスの違いなどがよくわからないという方も少なくないようです。
今回は、エクステリアに取り入れるサンルームやテラスなどの違い、それぞれのメリットなどを紹介していきます。
サンルームとテラスの違い
レストランなどでもテラス席といった言葉があるように、何となくテラスという言葉の意味自体は分かっているという方が多いのではないかと思います。
しかし、サンルームとの違いやベランダなどとの違いを聞かれたらよくわからない、という方も少なくないようです。
まずは、それぞれの違いについて紹介していきます。
サンルームとは?
サンルームとは、文字通り太陽の光を取り入れるための部屋のことになり、エクステリアというよりも建物にくっついている部屋の一部として取り扱われることが多いです。
建物内の一部屋ということになるため、建築基準に合わせてきちんと基礎工事をした上で、他の部屋と同じような強度を誇るサッシを使って造られます。
基本的には窓だけではなく、扉や屋根部分も太陽光を取り入れるためにガラス張りになっているものが多く、何となくエクステリアにも見えないことはありません。
しかし、気密性などは他の部屋と変わらずしっかりと保たれているため、リビングなどと同じように室内として過ごすことができます。
テラスとは?
サンルームがガラスに囲まれた部屋というのに対して、テラスは1階部分に設置された屋根のないエクステリアの一部という認識になります。
サンルームと混合されがちなのは、このテラスに屋根や囲いなどを付け加えたテラス囲いと呼ばれるエクステリアが存在するためです。
ガラスでテラスの周りを囲うこともありますが、屋根の部分にはガラスではなくサッシなどを利用するため、サンルームほど密閉されてはいませんし、開放的な作りにすることも可能です。
ベランダとバルコニーについて
テラスとベランダを混合される方もいらっしゃいますが、一般的にベランダとは1階部分に設置される屋根のある建物の一部分のことになります。
例えば和風住宅であれば、縁側部分がベランダに相当するため、テラスやサンルームとはまた異なります。
一方のバルコニーとは、建物の2階以上の部分に設置されるものになり、通常は下の階の屋根に取り付けられます。
サンルームのメリットとデメリット
オシャレな住宅に似合いそうなサンルームですが、一体どのような利点があるのでしょうか。
続いて、サンルームのメリットとデメリットを見ていきましょう。
サンルームのメリット
サンルームの最大のメリットとして挙げられるのは、やはり日当たりが抜群であるという点になるのではないでしょうか。
側面だけでなく屋根部分もガラスで囲うことによって、全方向から日光が降り注ぎますので、室内にいながら快適に日光浴を楽しんだり、日向ぼっこをする場所として活用することができます。
また、他の部屋と比べるとサンルームの中は気温が上がりやすいため、例えば雨が降ったとしても洗濯物を気兼ねなく干すことができますし、場所によっては高温で育つ植物などを植えて栽培することも可能です。
さらに、テラスとは異なり外気をしっかりとカットしてくれることから、花粉をはじめとする様々な大気汚染などから洗濯した衣類を守ることができます。
実際に、サンルームに洗濯物を干すのが当たり前だという方もいらっしゃるくらいです。
それから、冬場は日光が入ることによって温かさを感じますし、サンルームが温まることによって建物全体のエアコン代を抑えることができます。
サンルームのデメリット
冬場にサンルームがあると心地よいと思われた方も多いかもしれませんが、全方向から太陽の光を浴びるというのは夏場も同じです。
要するに、夏場のサンルームは非常に熱くなりますので、夏場は直射日光ができるだけ当たらないように、他のエクステリアで周りをカバーしたりするといった対策が必要になってきます。
また、全面がガラスでできているため、冬場であっても日光が差し込まない時間帯や悪天候の日は非常に寒くなります。
さらに、定期的なメンテナンスが必要だという点もデメリットに数えられます。
ガラスは通常の壁と比べると汚れが目立ちやすい素材ですし、天井部分のガラスにホコリが溜まったりすることで光が差し込みにくくなってしまうため、定期的にお手入れをする必要があるのです。
テラス囲いのメリットとデメリット
それでは、サンルームと比較した場合のテラスのメリットやデメリットはどのようなものになるのでしょうか。
ここでは、サンルームとよく似た造りであるテラス囲いを紹介していきます。
テラス囲いのメリット
サンルームは全体がガラス張りになっているため、直射日光が当たり部屋全体が暑くなりがちですが、テラスの場合は屋根に日差しや熱をカットする建材を使うことによって、室温の上昇を抑制することができます。
抑制すると言っても、側面がガラスでできている以上はある程度の日の光を集めることができるため、サンルーム同様に洗濯物を干したりすることは十分に可能です。
広めのテラス囲いを作ることができれば、室内に椅子やテーブルなどを置いてちょっとしたアウトドアの気分を味わうこともできますし、壁や天井がある分、屋外に放置するアウトドア用品よりもきれいに使い続けることができます。
さらに、気密性がないため外気が入ってくるというデメリットがある反面、例えば喫煙者の方は雨の日であってもテラスでタバコを吸うことができますし、その他室内で発生する臭いなどがすぐに外気に溶け込むため安心です。
テラス囲いのデメリット
サンルームは部屋の一部という認識があるため、側面や天井部分もしっかりと造りこんでいます。
そのため他の部屋と同じような気密性を保つことができるのですが、一方でテラス囲いは開放的な造りになっているため、普通に隙間があるものも存在します。
そのため、例えば台風などの横降りの雨が降るような日には安心して洗濯物を干すことができないといったデメリットがあります。
また、テラスはエクステリアですが、壁や天井で囲うことによって建物の一部として見なされる地域もあるようです。
どちらでもよいと思われるかもしれませんが、テラスの部分が建物の一部となった場合は、建物自体の面積が変わることで固定資産税も変化するため、役所で直接確認してもらう必要があります。
テラスやサンルームを設置するポイント
もちろん庭にオシャレな椅子とテーブルのみを設置して、ちょっとしたテラスとして利用する方も多いです。
一方で、そのスペースをさらに快適に利用するために、屋根や壁などを設置するご家庭も少なくありません。
最後に、テラス囲いやサンルームを導入するポイントを見ていきましょう。
使用目的を選ぶ
上記のように、サンルームとテラス囲いは似たようなものですが、やはり両方を実際に設置してみると若干違ったものだということがわかります。
そのため、まずはサンルーム、もしくはテラスを何の目的で設置したいのかを考え、それによってどちらを導入するかを決めることをおすすめいたします。
例えば雨の日でも安心して洗濯物を干したいのであればサンルームのほうがいいですし、気密性よりも解放感の方が重要だというのであればテラスを取り入れたほうが良いはずです。
さらに、その場所を家族の憩いの場として利用したいのであれば、それなりの広さが必要になってきますし、テーブルや椅子などの家具も置かなければなりません。
設置する場所のスペースには、利用目的のための余裕が十分にあるかも判断し、それに合わせてどちらを導入するかを決めるのもよいのではないでしょうか。
デザインを選ぶ
サンルームであれば全ての面がガラス張りになりますので、デザインなど考える必要がないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ガラス張りということは室内が丸見えということにもなるため、外観だけではなく内部のデザインも考える必要があります。
デザインを考えるうえで最も重要なのが、住宅との調和です。
メインの建物にくっつけるように設置するわけですから、当然その建物との相性が悪ければ浮いてしまいますし、逆にデザイン次第では一体感が生まれます。
色合いだけでなく、形や建材にもこだわることによって、住宅により調和するエクステリアを取り入れることができるでしょう。
業者をしっかりと選ぶ
例えば同じエクステリアの専門業者であったとしても、サンルームの設置が得意な業者もいれば不得意な業者も存在します。
また、全ての業者が優良業者というわけではなく、高額な料金を請求してきたり、工事中に近所の方とトラブルを起こしたりといった悪徳業者も混じっています。
サンルームなどは基礎の部分もしっかりと造る必要がありますが、悪徳業者の中には工事完了後には地下に埋まってしまう基礎の部分の工事を手抜きで行うようなところもあります。
基礎の部分をしっかりと造らなければ、耐久性の弱いサンルームが出来上がってしまうため、後々大きなトラブルが発生する可能性もあります。
やはりトラブルを防ぐためには、サンルームやテラス囲いの経験がある優良なエクステリア業者を選ぶことをおすすめいたします。
もし自分で選ぶことができないという方は、エクステリアのプロに相談してみるのもおすすめです。
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最後に
庭に十分なスペースがあるのであれば、ご家族のためにサンルームやテラスを設置してみるのもよいのではないでしょうか。
もちろんそれぞれにデメリットはありますが、やはり導入することによってメリットを得られるという方の方が多いようです。
実際に、他のエクステリアとは異なりメインの建物と離れた場所に取り付けるわけではないため、設置したら設置したで様々な用途で利用することができるのではないでしょうか。
もちろんご家庭の家族構成や状況、庭の広さなどによってサンルームやテラスのタイプは異なってくると思いますが、家族とともにくつろぐ場所がないというご家庭は導入を考えてみるのもよいでしょう。
設置をする際には複数の業者に見積もりを取って、信頼できる業者に依頼することをおすすめいたします。