エクステリアをリフォームする際には、全てご自身でやってしまうという方もいらっしゃるかもしれませんが、大半の方は専門の業者にお願いすることになります。
既に信用できる業者がいるという場合は、基本的にはその業者にお願いすることになるのではないでしょうか。
しかし、今までエクステリアの工事を発注したことがないという方の方が多い思いますので、どのように業者を決めればよいのかわからないという方はたくさんいらっしゃいます。
基本的には複数の業者に見積もりを出して、その価格が安いところを選んだりする方が多いのですが、料金だけでなく様々な部分に目を向けないと後々後悔してしまうかもしれません。
今回は、エクステリアの工事をお願いする際の業者を見分けるポイントや、逆に避けるべき業者などを紹介していきます。
業者の比較は料金だけではない
エクステリアの設置料金は、外構工事をお願いする上で重要なポイントの1つになります。
しかし、価格だけでなく、他のポイントにも目を向けて業者を選ぶようにしましょう。
知名度より実績
エクステリアの業者を選ぶ際に、何となく名前を聞いたことがあるし有名だからお願いしよう、という感じで決めてしまう方もいらっしゃいます。
知名度が高いというのはそれなりに実績が伴っていることも多いのですが、エクステリアの工事における実績なのかどうかはまた別の話です。
建築業者にも様々な種類があり、内装工事が得意な業者もあれば解体工事を得意とする業者も存在します。
いくら内装工事の実績が優れていたとしても、内装と外構は全く別のものですので、エクステリアの設置がスムーズにいくとは限りません。
エクステリアの工事をお願いするのであれば、外構工事の実績が多い業者を選ぶことをおすすめいたします。
信頼できる担当者を選ぶ
例え価格が安かったとしても、不信感を抱かせるような業者には安心してお願いすることができないのではないでしょうか。
逆に、多少高めの料金を提示されたとしても、その業者が信頼に値すると思えるのであれば任せてしまうという方も多いはずです。
もちろん高すぎる場合は予算が合わないなどの問題が出てきますが、金額よりも信頼できるかどうかで決めたいという方は少なくないはずです。
エクステリアは、その後10年単位で利用していく大切な住居の一部になります。
その大切なエクステリアの工事を任せたいと感じる担当者なのであれば、その業者を利用してみるのも方法の1つです。
しかし、いくら担当者が良くても会社自体が信頼に値しない場合もあるので、業者の業績なども確認するようにしましょう。
すぐに会える業者がおすすめ
エクステリアの発注をするのであれば、やはりそれなりの実績がある業者にお願いしたいと思われる方がほとんどです。
しかし、かなりの実績のある業者であったとしても、打ち合わせなどに支障が出るほど遠い場所にオフィスを構えているような業者は控えるべきです。
極端な話をすると、徒歩で気軽に打ち合わせができるような場所に業者があれば、相談もすぐにできますし、エクステリアの設置後に困ったことがあったとしても、すぐに対応してもらうことができるからです。
遠方の業者では対応が遅れてしまうことも多いですし、すぐに会うのが難しいのは大きなデメリットです。
アフターサービスは重要なポイント
エクステリア業者を選ぶ際には、アフターサービスが充実しているかどうかも確認する必要があります。
安くてもアフターサービスがない業者の場合、エクステリアが壊れた際の修理費はこちら負担になります。
一方で、多少は工事費が高かったとしてもアフターサービスがしっかりしている業者であれば、その後も安心してエクステリアを使うことができます。
アフターサービスとは、要するにエクステリア工事に対する保証のことになりますが、その保証は大きく製品にかかるメーカー保証と業者にかかる工事面での保証の2つに分けることができます。
製品の故障などについては、基本的にどのメーカーも1年~2年の補償を付けていますが、これを工事面での保証と勘違いする方もいらっしゃるため注意が必要です。
また、工事の保証もいくつかに分類され、数年間は点検から修繕まですべて無償で行うという業者もあれば、エクステリアが倒壊して誰かに怪我を負わせた場合に責任を負うといったタイプまで様々です。
もちろんすべて無償で保証してくれる業者の方がありがたいですし、そういった業者はなるべくアフターサービスがないように工事もしっかりとやる傾向にあります。
保証がついているから安心という見方で業者を選ぶのではなく、すべて無償で修繕してくれるからこそしっかり工事してくれる業者だ、という目線で選択することをおすすめいたします。
打ち合わせで見るべき点
特に複数のエクステリアの設置をお願いする場合は、何度も打ち合わせを繰り返すということも多いです。
打ち合わせの際の担当者との話で、安心してお願いできる業者かどうかの判断ができることもあります。
話をよく聞いてくれる
依頼者の中には、ご自身で理想のエクステリアの設計図を書いたり、イメージを伝えられる画像などを用意して業者に見せる方もいらっしゃるかもしれません。
一方の業者の立場からしても、立地や面積などを見てある程度のイメージがあるのかもしれませんが、中にはこちらの考えと全く違う提案をしてくるような担当者も存在します。
そういった業者は、こちらの話をあまり聞かずに自分の意見を強引に通そうとしたり、希望のエクステリアの設置が難しいと一蹴するようなこともあります。
せっかく理想のエクステリアを取り付けられると思ったのに、業者がそんな態度では不満が募るばかりです。
中には立地などの関係で本当に取り付けられないようなエクステリアがあるかもしれませんが、それをきちんと理由で説明してくれるような担当者でなければ納得できません。
こちらの意見をしっかりと聞き、きちんと会話できる業者を選ぶようにしましょう。
豊富な経験
中には経験の浅い担当者が当たってしまうケースもありますが、基本的に打ち合わせに来るスタッフは、過去に様々なエクステリアの工事を経験していることが多いです。
そんな担当者の中でも、こちらが希望するエクステリアを元に様々なパターンを紹介してくれたり、希望を上回るような魅力的な設計図を用意できるような提案力のある人であれば最高です。
例えば全く同じタイプのエクステリアであったとしても、立地条件によって向き不向きがあったり、敷地面積や傾斜角度などによって工事が大変になったりすることがあります。
エクステリア工事をする現場を見て、そのような配慮までしてもらうことができれば、安心してお願いできるのではないでしょうか。
予算を考慮した提案
打ち合わせをする際には、初めにある程度の予算を向こうに伝えて話をすることになります。
しかし、担当者の中にはその予算を考えずに、おすすめのエクステリアを紹介したり、追加で他のエクステリアの設置を提案したりする者もいます。
こちらが気に入って、そのエクステリアを設置する方向で話がまとまりそうになった時に、初めに提示した予算をはるかにオーバーしていたことが発覚するというケースもあります。
そうなってしまっては、その打ち合わせ自体が時間の無駄になってしまいます。
もちろん業者からの提案の全てが予算内に収まるというケースは少ないかもしれませんが、予算よりも高くなる場合はその都度その旨を伝えるのが常識です。
利用するのであれば、予算を含む依頼者の状況を配慮しつつ話ができる業者が望ましいといえるでしょう。
避けるべき業者
業者の見分け方の一部を紹介してきましたが、逆にお勧めできない業者も存在します。
以下のような業者と接触した場合は、注意して対応するようにしましょう。
安さのみを売りにしている業者
全く同じエクステリアを設置してくれるのであれば、もちろん安いに越したことはありません。
しかし安かろう悪かろうという言葉があるように、あまりにも安い業者は工事の質も悪く、アフターサービスにも対応してくれないことが多いです。
安いからお願いしてみたけど、工事が手抜きですぐに不具合が発生してしまった、というケースも少なくないですし、アフターサービスがないということはそれを修理するために再度お金を支払わなければならないということです。
結果的に、時間もお金も必要以上に掛かってしまうということになりかねないため、他の業者の見積もりと比較して安すぎる業者には注意しましょう。
安いのには安い理由がありますので、その理由を聞いてきちんと納得できるのであれば、その業者にお願いしてみるのもありかもしれません。
大きく値引きできる業者
エクステリアの規模によっては、工事にかなりの大金を支払わなければならないケースもあるでしょう。
額が大きくなればなるほど、こちらの負担も大きくなりますので、できれば少しくらい安くしてほしいという値引き交渉をする方も少なくありません。
これはいたって普通の流れですし、実際に値引きに応じてくれる業者もたくさん存在します。
しかし、その値引きの額があまりにも大きい業者は注意が必要です。
例えば208万円かかる工事が200万円になるという程度であれば問題ないですが、208万円が120万円になったら最初の時点で吹っかけてきている可能性が高いです。
もしくは、その値段相応の工事をするために手抜きをするリスクもありますので、大幅な値引きには良いことがありません。
中には、値引きはするけどアフターサービスがなくなるといった契約を結ぼうとする業者もあるため、それらを含め注意するようにしましょう。
契約時に一括入金を促す業者
エクステリアの設置を業者にお願いしたことがない方の中には、工事料金をどのタイミングで支払うのかわからないという方もいらっしゃいます。
基本的には、契約時に一部を支払い、最終的に工事が完了したら残金を支払うことが多く、最初の段階ですべて入金するケースはほとんどありません。
しかし、中には契約後に全額入金の確認してから工事を始めるというような業者も存在します。
できるだけ早くお金がほしいということは、その会社自体が資金繰りに困っている可能性が高いです。
もちろん工事費用が安い場合は一括入金になるケースもあるため一概には言えませんが、仮にその業者に余裕がない場合は工事中に倒産して工事自体が中断してしまうというリスクもあります。
担当者がどれだけ信頼できる人物であっても、会社の経営状況とは関係ないですので、担当者だけでなく依頼する業者全体を見る必要があります。
話がコロコロ変わる業者
当たり前のことですし、こんな業者は問題外だと思われる方も多いでしょうが、話している内容が毎回違っていたり、約束していたことを守らなかったりする業者は要注意です。
単純に担当者の力量や性格による部分も大きいのですが、言っている内容が前回の打ち合わせと違うと感じたら不安が大きくなるはずです。
見積もりをもらって工事の計画を立てていたとしても、契約時にその内容さえ変わってしまう可能性もあるでしょう。
契約後にトラブルに発展して後々面倒なことになるケースもありますので、少しでもおかしいと感じたらすぐに対応するべきです。
最後に
エクステリアを安く設置したいというのは誰もが願うことですが、安いだけで業者を選ぶのは危険だということがご理解いただけたのではないでしょうか。
もちろん、全く同じサービス内容の中で安い業者を選ぶのは問題ないかもしれませんが、その業者を信用できるか、いい加減な話をされていないか、ということを見極める必要があります。
せっかく納得いくエクステリアを安く手に入れることができたとしても、それがすぐにダメになってしまい、しかもアフターサービスがない場合は、結局高くついてしまいます。
今後ずっと付き合っていくエクステリアですので、その場のコストだけでなく、長い目で見て判断するようにしましょう。