ソニー不動産は、他の大手の不動産会社と同じく1つの不動産会社。

独自のサービス展開や高い業績によって知名度は全国区の不動産会社になるため、人によってはイエウールなどの不動産一括査定サイトと勘違いされる方もいらっしゃいます。

実際にウェブサイトも見やすく使いやすいですが、不動産の一括査定サイトではなく1つの不動産会社になるため気を付けましょう。

ソニー不動産は、その名の通り、プレイステーションなどで知られているソニーを母体とするソニーグループの中の1つの会社です。

他の不動産会社にはない様々なサービスを提供しているため、その部分がソニー不動産を利用するメリットやデメリットに繋がります。

ここでは、そんなソニー不動産の特徴やメリット、デメリット、口コミや評判などについて紹介させていただきます。

ソニー不動産の基本情報

会社の情報

サービス名 ソニー不動産
運営会社名 ソニー不動産株式会社Sony Real Estate Corporation
会社の所在地 東京都中央区銀座7丁目2番22号 銀座DOWAビル4階
サービス歴  2014年4月14日設立
提携不動産会社数  ソニー不動産のみ
資本金  18億2245万円

主な提携会社

ソニー不動産を一般的な不動産一括査定サイトと考える方も多いですが、基本的には1社で運営を行っています。

不動産一括査定サイトとは

不動産一括査定サイトは複数の不動産会社に一括で査定を受けることができるサイト。わざわざ自分で1件1件電話をする必要ないので複数の不動産会社から査定を取りたい場合に活用できる。

そのため多くの不動産会社の中から好きなところを選ぶということはできませんが、両手取引を行わないというポリシーを持っているため安心して利用できます。

※両手取引に関しては下記詳しく紹介しております。

実際に、2014年の設立より順調に顧客を獲得してきていますし、規模も徐々に大きくなってきています。

ただし、1社のみということもあり活動範囲が限られるという点が大きなデメリットになることもあります。

詳細はメリットやデメリットページで詳しくお伝えいたします。

ソニー不動産の信頼性

ソニー不動産の最大の特徴ともいえるのが、売却エージェント制による両手取引の撤廃です。

不動産取引の中には、不動産会社が得をする両手取引を行っているところも多いですが、得をするのは不動産会社のみで売り手にはメリットがありません。

反対に、両手取引を実現するために、不動産の価格を適正異常に下げてみたり、反対に価格を上げることで魅力のないような不動産に見えるようにすることもあります。

これらは明らかに売り手のデメリットとなる部分ですが、ソニー不動産ではこの両手取引を認めていません。

売り手がスムーズに不動産の売却活動を進めていくことを考えると、ソニー不動産は信頼できる不動産会社だと言えます。

ソニー不動産の6つの特徴やメリット

ソニー不動産の6つの特徴やメリット

ソニー不動産は、他の不動産一括査定サイトにはない様々なメリットを持っています。

代表的なところでいくと

  • 両手取引がない
  • 買取も行っているためすぐに現金化可能
  • 仲介手数料を押さえられる
  • 専属の売却エージェント制を導入している
  • 高い信頼性を誇るグループ会社
  • 顧客満足度が9割を超える安定したサービスを提供

などが挙げられます。

両手取引がない

ソニー不動産の最大の特徴として挙げられるのが、なんども言うように両手取引を禁止しているという点です。

両手取引がよくわからないという方もいらっしゃると思いますので、まずは両手取引について説明させていただきます。

両手取引とは?

両手取引の「両手」とは、売り手と買い手の双方のことを指します。

両手仲介

また、別々の仲介方法は「片手仲介」といいます。

片手仲介

売り手は不動産を売却する際に不動産会社を利用しますが、売却が成功したらその不動産会社に仲介手数料を支払います。

不動産売却で知っておきたい基礎知識。仲介手数料と媒介契約の種類

一方で、不動産を購入したい方も不動産会社を利用するのが一般的ですが、同様に購入に成功したら不動産会社に成功報酬として仲介手数料を支払います。

つまり、不動産会社からすれば、売り手と買い手の双方を見つけることができれば、双方から報酬を得ることができるため、最も利益の出る売買取引ということになるのです。

そして、こういった売買取引のことを両手取引と呼んでいます。

両手取引による売り手のデメリット

例えば、他の不動産会社が仲介する購入希望者が現れたとしても、その不動産は現在商談中で取り扱うことができないとする業者も実際に存在します。

もっとひどいケースでは、対象となる不動産の情報を公開せずに自社のみで買い手を探す囲い込みと呼ばれる手法を用いる業者もいるのです。

情報を公開されない不動産は当然売却の機会を失うことになりますし、売却の範囲が狭くなると高値で売れる可能性も低くなってしまいます。

両手取引をすることで、不動産会社は両方からの利益を得ることができるというメリットがありますが、逆に売り手にはマイナスなのです。

しかし、パッと見ただけでは両手取引を行っているのかどうかがわかりませんし、グレーゾーンという扱いですので、どうしようもできないのが現状です。

両手取引がないメリット

全ての不動産会社が両手取引を行っているということではありませんが、売り手としては両手取引をしている不動産会社をできるだけ避けたいものです。

しかし、実際に媒介契約をする不動産会社が本当に両手取引をしていないのかどうかを判断するのは極めて難しいです。

その点、ソニー不動産では絶対に両手取引をしないことをはっきりとさせているため、売り手が安心して売却活動を行うことができるはずです。

買取も行っているためすぐに現金化可能

一般的な不動産の一括査定サイトでは、最終的に利用する不動産会社によって売却活動の方法が大きく変わってきます。

しかし、ソニー不動産を利用した場合は実際に利用する不動産会社がソニー不動産ということがわかりきっているため、利用前にサービス内容がはっきりとしています。

そして、ソニー不動産では不動産の買取も行っているため、すぐに売却したいという方にもおすすめできるのです。

一般的な売却活動では不動産会社を仲介して買い手を探すことになりますが、それに対してデメリットを感じるという方もいるでしょう。

具体的には、

  • 売却に時間がかかる点
  • 情報が公開されるため周りにバレる点
  • 今すぐにお金を手に入れることができない点
  • 内覧の対応などが煩わしいという点

などが挙げられますが、不動産会社による買取を選択すればこういったデメリットをなくすことが可能です。

一般的な買取は、相場に対して売値がかなり安くなるというデメリットもありますが、ソニー不動産は相場に近い価格で売却することも可能です。

また、当然仲介手数料は発生しませんし、特に不動産の掃除などをしなくともそのままの状態で買い取ってくれるため、売却活動が非常に楽です。

最短で10日程度で売却が完了し、すぐに現金が手に入るというのは大きなメリットでしょう。

仲介手数料を押さえられる

不動産会社を利用して不動産を売却する際には、その不動産会社に成功報酬として仲介手数料を支払わなければなりません。

ほとんどの不動産会社が採用しているこの仲介手数料は、対象となる不動産の売却価格に比例して高くなります。

一般的な仲介手数料は最大で売却価格の3%+6万円に消費税といった決まりがあるため、例えば2,500万円の物件と1億円の物件とでは、単純に4倍もの差が出てきます。

しかし、ソニー不動産では実際の売却活動にかかった費用に応じて仲介手数料を決めるというシステムを取っています。

つまり、売却活動に50万円かかったとしたら、2,500万円の物件であっても1億円の物件であっても、仲介手数料は50万円ということになるのです。

これは、特に高額の不動産を売却したい方にとっては大きなメリットになります。

それに、どれだけ高くなっても「売却価格の3%+6万円に消費税」以上の請求はありません

そのため、他の不動産より仲介手数料が安くなることはあっても、高くなることはないのです。

専属の売却エージェント制を導入している

ソニー不動産では、他の不動産会社にはなかなか見られない専属の売却エージェント制を導入しています。

もちろんソニー不動産内にも売り手だけではなく買い手を相手にする部門が存在しますが、売り手は売主のみを担当する売却エージェントを利用することになります。

不動産の購入を希望する買い手を一緒に担当すると、両手取引が行われやすくなりますし、囲い込みなどの対象になりがちです。

しかし、売却専門の担当者は購入希望者を相手にすることができないため、両手取引の可能性がなくなります。

また、売却のみを専門に行うため、担当となったエージェントも売り手の利益を第一に考えて動いてくれます。

この売却エージェント制によって、売り手は安心して売却活動を続けていくことができるのです。

高い信頼性を誇るグループ会社

ソニー不動産は、ソニー株式会社やソニー生命保険株式会社をはじめとするソニーグループの1つになります。

代表的なところでは、

  • ソニー株式会社
  • 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
  • ソニーマーケティング株式会社
  • ソニー損害保険株式会社
  • 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
  • ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
  • ソニ-生命保険株式会社
  • ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社
  • ソニー銀行株式会社

などなど、グループ会社には様々な業種の会社が属しています。

大きなグループ企業になるため、ソニー不動産が不祥事を起こしたり違法なことを行うと、それだけで他のグループ会社に大きな損害を与えます。

そういった背景もあり、ソニー不動産が悪質な業者ではないということがわかりますし、売り手も安心して利用することができるはずです。

顧客満足度が9割を超える安定したサービスを提供

ソニー不動産は、顧客満足度がおよそ92%と言う高い数値を誇るサービスを提供しています。

実際に口コミや評判にもよいものが多いですし、そのような口コミを見て新しい顧客を獲得し、さらに顧客満足度を高めています。

上述したようにソニー不動産には様々なメリットがありますが、それがこの高い顧客満足度につながっていると考えられます。

ただし、逆に言えば8%ほどの方は満足していないとも考えられるため、ソニー不動産を利用することで必ず満足できるとは言い切れません。

しかし、例えそうであったとしても満足度の高い不動産会社であることには変わりがないため、ほとんどの方は満足いく結果になるはずです。

ソニー不動産の3つのデメリット

ソニー不動産の3つのデメリット

高い顧客満足度を誇り独自のサービスを展開するソニー不動産ですが、当然利用するにあたって発生するデメリットも存在します。

代表的デメリットとして挙げられるのが、

  • 一括査定サイトではない
  • 対象となる範囲が狭い
  • エージェントによって対応が異なる

という点です。

一括査定サイトではない

様々な不動産の一括査定サイトがあるため、売却サイトでは有名なソニー不動産も一括査定サイトなのではないかと考える方も少なくありません。

一括査定サイトは、そのサイトを仲介して様々な不動産会社に不動産を査定してもらうことができますが、ソニー不動産を利用する場合はソニー不動産にだけ査定をしてもらうことになります。

そのため、できるだけたくさんの不動産会社に査定してもらいたいという方には、ソニー不動産のみを利用するのは向いていないのかもしれません。

ただ、他の不動産会社を利用するのと同様に、不動産会社の1つとしてソニー不動産を利用するのには大きなメリットがあると言えます。

実際に他の不動産会社にはない強みをたくさん持っているため、比較対象としてソニー不動産を利用してみるとよいでしょう。

対象となる範囲が狭い

一括査定サイトでは、基本的に全国のどこに住んでいてもそれに適した不動産会社を見つけてもらうことができるはずです。

しかし、ソニー不動産が査定の対象としているエリアは、

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 千葉県
  • 埼玉県

という狭い範囲に限定されます。

この1都3県の不動産しか売却することができないので、他の一括査定サイトと比べると範囲が狭くなってしまいます。

実際に知名度はどんどんと上がってきているため、今後は範囲が広がる可能性も十分に考えられますが、現段階では地方の方が利用することは難しいです。

ただし、対象となっている地域の不動産であれば、他の不動産会社よりも好条件で売却できる可能性が高いです。

そのため、1都3県にある不動産の売却をするのであれば利用してみる価値は十分にあります。

エージェントによって対応が異なる

売却の担当となるエージェントには当然様々な人がいるため、担当に当たったエージェントの質によって売却活動が左右されます。

実際に、売り手は1人のエージェントとしかやり取りをしないことになるため、そのエージェントの質が高ければ満足度も高くなるはずです。

しかし反対に、エージェントの質が悪ければ不満を感じることもあるかもしれませんし、なかなか不動産を売却できないということにもつながっていきます。

それに、1人のエージェントが1人の顧客しか持っていないということはないので、複数の案件を抱えることで1つ1つの案件の扱いが雑になってしまうケースもあるようです。

もちろん不満を感じたらはっきりと伝えることができるため、こちらの要望をしっかりと伝えて満足いく売却活動を続けていきましょう。

ソニー不動産を使って不動産を査定する流れ

それでは続いて、ソニー不動産で不動産を売却する流れについて見ていきましょう。

step1 :物件情報と連絡先情報の入力

まずは基本的な物件の情報と個人情報を入れていきます。

  • 物件の情報
  • 郵便番号
  • 都道府県
  • 市区町村
  • 番地や建物名
  • マンションの場合は部屋番号
  • 名前
  • 電話番号
  • メールアドレス

を入れて次の画面に進むことができます。

step2: 物件の詳細情報やコメントの入力

同じ画面の下部に、物件の詳細を入力できる部分が存在します。

基本的な項目は

  • 売却予定の不動産の面積
  • 希望売却価格

のみになるため、より正確な見積もりを出してもらうためにも記入しておくことをおすすめいたします。

また、一番下の自由記入欄では、具体的に売却を希望する時期や物件に関するその他の情報、不動産会社とのやり取りの方法などについて書いておくとその後の流れがスムーズです。

step3 :入力項目の確認

次の画面に進むと、上述した前画面で入力した項目をチェックする画面に移行します。

その入力情報に間違いがないかを確認し、問題なければ査定の依頼を出すことができます。

早ければわずか60秒で入力が完了してしまいますので、気軽に査定をお願いすることができるといえます。

ソニー不動産の口コミや評判

最後にソニー不動産の口コミや評判を集めてみました。

良かった口コミとあまり良くなかった口コミを両方調査したので参考にしてみてください。

ソニー不動産の良い口コミ

私が利用した際は東京、神奈川千葉、埼玉この地域に住んでれば片手仲介料になるのでお得でした。

本当に他の会社さんからは提案してもらえなかった川崎市内の魅力的な物件情報をたくさん案内していただくことができ、本当に助かりました。

特に関東地方の物件に強い企業だということを知って依頼したのですが、川崎すれすれの都内の物件も一緒に紹介していただけで、選択の幅を広げて考えられたのも良かったです。

手数料が大幅に安くなり、公平な取引を行える可能性が上がるのは大きな決断をするにあたって十分過ぎるほどのメリットでした。

もっと安い値段でしか売れないだろうと思っていたのですが、自分が考えていたよりもいい値段で売ることができ売却益で残債を0にできました。

色々なお話を伺えたので本当に良かったというのが実感です。最大のメリットは片手取引を行えるということです。

不動産に詳しい先輩に相談をしたら、ソニー不動産が良いと勧められたので相談をしたところとても親身になって対応をしてくれました。

ソニー不動産の悪い口コミ・評判

対応してくれる県、エリアが狭すぎるのがネックで対応してほしい先でしてもらえないということがありました。

最初の提示頂いた金額よりも査定額が下がってしまったことです。仕方ない部分もあるとは思いますが、残念な気持ちになりました。

見積の内容を確認する為、電話してみてもあまり要領を得ない回答で、我が家のどこがどうでと言う事は一切聞き出せませんでした。

ソニー不動産に依頼するにあたってホームページを検索してみると、取り扱っている物件が掲示されていないので実際にどれだけの実力があるのかは全く不明でした。

口コミを見ても同じ内容のものが多く、特に「両手仲介はしない」と言う触れ込みがとにかく疑問符でした。

もっと深く見積もってもらえば何か違う回答だったかもしれませんが、第一印象でつまづいたら次は無いと言う事を考えていない節があると感じました。

メールしてみましたが、割と素っ気ない回答で拍子抜けしました。

まとめ

ソニー不動産はウェブも充実した不動産会社ですので、他の不動産一括査定サイトと同じだと考える方もいるようです。

しかし実際には知名度の高い1つの不動産会社になり、一括で複数の不動産会社からの査定結果をもらうことはできません。

ただし、それでも高い顧客満足度を誇っているのは、他の不動産会社にはない専属の売却エージェント制を導入したり、両手取引をしないという安心感があるからです。

ソニー不動産が対象としている範囲が1都3県のみなので、利用できる方は限られてきます。

しかし今回紹介させていただいた様々なメリットによって、対象のエリアの不動産は好条件で売却できることが多いです。

もちろん不動産の売却には複数の不動産会社に査定を依頼するのが常識ですが、その1社にソニー不動産を含めてみてはいかがでしょうか。