エクステリアにも様々なものがありますが、やはり人気が集中するパーツは似ているようです。
あってもなくても困らないものもあれば、リフォームして設置することで生活が劇的に便利になるアイテムも存在します。
ちょっとした工夫で住宅全体をおしゃれに見せることも可能ですし、逆に取り付けることで建物の調和が乱れてしまうこともあります。
使い勝手重視の方の中には調和が乱れても問題ないと思われる方も多いでしょうが、やはり見た目もきれいな方が生活していて気持ちがいいものです。
今回は、そんなエクステリアの中でも人気の5種類の設置方法やコツなどを紹介していきます。
駐車スペースを作ることのできるカーポート
カーポートは気軽に駐車スペースを作ることのできる、優れたエクステリアになります。
設置するだけで愛車を守ることができますし、大型のエクステリアのため、あるのとないのとでは住宅の外見がガラリと変わります。
カーポート設置のメリット
カーポートは大切な車を雨をはじめとする外部からの刺激から守るのと同時に、雨の日でも乗り降りの際に濡れることがないため、使い勝手の良いエクステリアとして高い人気を誇っています。
特に雨の多い時期は、車を何度も洗車しなければならなくて大変だという方もいらっしゃるでしょうし、駐車場の真上に電線があると鳥が止まってフンが落ちてくると悩んでいらっしゃる方もいるはずです。
また、日光が直接当たるような場合は、車内がサウナ状態になり、ひどいケースになるとカーナビなどの車内の電子機器に不具合が生じることもあります。
熱をカットできる屋根材を利用すれば、雨や鳥のフンだけでなく、真夏の暑い日差しを避けることもできるため、愛車を大切に載り続けたいという方には不可欠なエクステリアの1つといえます。
カーポートの設置にあたって
カーポートと言っても実に様々な種類のものが存在しますが、基本的な構造は全て同じです。
十分な駐車スペースに柱と屋根を取り付けるといった簡易なものになるため、スペースさえあればどこにでも設置することができます。
しかし、柱にもアルミやスチールなどいくつかの素材がありますし、屋根にあたる部分の素材も様々です。
性能だけでなく、安価なものから値の張るものまでありますので、工事費用と併せていくらくらいになるかを考えつつ選ぶことになります。
カーポート選びのコツ
カーポートを取り付けるだけで住宅の見た目が変わるため、どうしてもデザインを重視しがちですが、まずはやはり本来の機能を十分に理解したうえで、住宅にあったものを設置することをおすすめいたします。
一般的なものは柱が片側にしかないタイプですが、雪の多い地域や風の強い地域では、耐久性に優れたものである必要があります。
そのため左右に柱を立てて屋根をがっちりと支えるタイプのものが良いですし、このタイプは左右対称になるためデザイン的にも優れています。
しかし、柱を双方に付けるためにはそれなりのスペースが必要になりますし、ギリギリの広さに設置してしまうと駐車の際や乗り降り時に不具合が生じることもあり得ます。
そのため、まずは駐車スペースの広さを調べ、どれくらいの広さがあれば余裕を持ってカーポートを使うことができるのかを確認しましょう。
⇒カーポートを選ぶ際の3つのコツと業者選びの重要なポイントについて
スペースに余裕があるなら門扉
スペースに余裕がある場合は、門扉の設置もおすすめいたします。
あってもなくても困らないものかもしれませんが、門扉を設置することによって大きなメリットを得ることができます。
門扉設置のメリット
最大のメリットとして挙げられるのは、やはりそこに住む住人のプライバシーを保護することができるという点でしょう。
ちょっと洗濯物を干したいとなった場合やポストの郵便物を取りたいとなった場合にも、門扉があるのとないのとでは大きく違います。
それと同時に、外部から住宅内部の状態がわかりにくくなることから、空き巣や不法侵入などの犯罪に巻き込まれるリスクを下げることも可能です。
また、中には単純に家がオシャレに見えるから、豪華に見えるから、といった理由で門扉を取り付ける方もいらっしゃいます。
どのような理由であれ得られるメリットは同じですし、スペースがあるのであれば設置しておくのに越したことはありません。
門扉の設置にあたって
門扉は、大きく引戸門扉と開き門扉の2つに分けることができます。
引戸門扉について
開き門扉が前後に扉分のスペースが必要になるのに対して、引戸門扉は左右に開閉するためスペースがなくても設置可能です。
住宅内の板状の引き扉のようなタイプもありますし、アコーディオンのように伸縮させて開閉するタイプの門扉も存在します。
玄関から門扉までの距離が短い場合は、前後に開閉する開き門タイプだと邪魔になることもあるため、こちらの引戸門扉を採用することが多いです。
しかし、設置する地面が斜めになっていたりする場合は、高低差を調整するための工事が大掛かりになったりする可能性もあります。
開き門扉について
扉が前後に開閉する一般的な門扉になります。
扉を押したり引いたりすることによって門扉としての役割を果たすため、門のすぐ前が人通りや車の通りが多い道であったり、逆に自宅のスペースが狭く内側にすぐ建物の壁があるような場合は設置ができません。
しかし、開閉が簡単ですので使い勝手は良いですし、両開きの門扉にすると左右対称になるため豪華な印象を与えることができます。
門扉選びのコツ
門扉を設置する際には、当然その左右に扉を支えるための柱が必要になります。
単純に扉を支えるためだけに利用することもできますが、最近はその門柱に様々な機能を持たせることも可能になりました。
機能と言っても、インターホンやポストなどを同時に設置するという物になります。
もちろん柱としての機能だけを持たせる場合と比べると若干設置費用は高くなりますが、別々に設置することを考えるとまとめて取り付けてしまった方がお得な感じもします。
どうせ門扉を設置するのであれば、そういった他の機能を持たせる仕様にするのもおすすめです。
防犯対策にもなるフェンス
門扉と同様に、家族のプライバシーを守るために不可欠になるのがフェンスになります。
外部からの視線を完全にシャットアウトすることができるタイプのものも存在しますし、同時に防犯対策にもつながります。
フェンス設置のメリット
フェンスの設置にはたくさんのメリットがありますが、やはり自宅の境界をしっかりと区切ることができるため、自身の土地の管理をきちんとすることが可能です。
単純に境界をはっきりさせるためなのであれば安価な素材のフェンスでもよいのですが、目隠しの役割を持たせるのであれば隙間を少なくする必要があります。
また、フェンスがあるだけで防犯対策にはなりますが、空き巣などが絶対に侵入できないような高いフェンスを設置することも可能です。
しかし、あまりに背の高いフェンスは、逆に住人にも圧迫感を与えてしまうことが多いですし住宅のデザインを損ねる原因になりやすいため、建物の状態を考慮しつつ設置することになります。
フェンスの設置にあたって
外部からの視線を遮る目的でフェンスを設置するという方も多いですが、隙間が全くないフェンスにしてしまうと様々なデメリットが生じます。
1階部分の窓を開けても目の前にはフェンスしか見えないということになりますし、通気性が極端に落ちてしまうため建物の外部がじめじめしたりカビが生えたりしてしまうこともあります。
確かにプライバシーの保護も重要ですが、ある程度の隙間を作ったとしても十分な防犯対策にはなりますので、そのあたりは業者と相談して満足する素材を選びましょう。
フェンス選びのコツ
まずは、どのような目的でフェンスを設置するのかを決めることになります。
というのも、目的によって使用する素材が全く変わってくることがありますし、当然ですが素材によって取り付け価格も大きく変わるからです。
単純にプライバシー保護のためのフェンスなのであれば隙間の細かいものを選択すればよいですし、それと同時に自宅をオシャレにしたいということであれば装飾性の高いデザインを選ぶことになります。
敷地面積が広ければ広いほどフェンスの単価も高くなりますので、まずはどれくらいのフェンスが必要なのかを調べてそれぞれの素材に対する見積もりを出してもらうことをおすすめいたします。
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生活に不可欠なポスト
郵便物が全くないのであれば気にならないところかもしれませんが、一般的に郵便ポストは生活に不可欠なエクステリアの1つです。
現在はそんな郵便ポストも設置場所によって使い勝手が異なるので、それぞれの機能やメリットなどを紹介していきます。
ポストの種類
ポストは郵便物を受け取るために必要な大切なアイテムです。
しかし、使い勝手が悪ければいちいち面倒な思いをしたりすることもありますので、種類やメリットなどを見ていきましょう。
玄関にポストを埋め込む
玄関にそのまま穴があれば、届いた郵便物を住宅の中で直接受け取ることが可能になります。
雨が降っていようが風が吹いていようが全く関係ないですし、極端な話、全裸であっても郵便物を受け取ることができます。
使い勝手はかなり良いですが、家の一部に穴をあけるということになりますので、断熱対策をしているような住宅の場合はその性能が落ちてしまいます。
使い勝手優先で選ぶのであればこのタイプはおすすめですが、気密性能を落としたくないのであれば他の方法でポストを設置することになります。
玄関付近にポストを設置する
玄関の近くに設置すれば、住宅に穴をあけることなく郵便物を気軽に取り出すことができます。
例え雨の日であっても、玄関に屋根がある場合は濡れることなく受け取ることができますし、住宅の敷地が狭くても気軽に設置可能です。
ただし、門を設置している住宅の場合は、配達人がその門を入って玄関の前まで郵便物を届けに来ることになるため、プライバシーが100%保たれません。
玄関付近で人の気配を感じるのが嫌だという方は、道路の近くにポストを設置することをおすすめいたします。
道路付近にポストを設置する
道路に面した場所にポストがある場合、配達人やポスティングのスタッフが家の敷地に入ることなく郵便物を届けることができます。
敷地内に知らない人を入れたくないという方であれば、この方法でポストを設置することになるのではないでしょうか。
しかし、玄関からポストの位置が遠い場合は、雨の日には傘をさして行かなければなりませんし、寒い日には上着を着こむ必要が出てきます。
住宅のプライバシーが守られる反面、郵便物を取るのがめんどくさくなる可能性が高くなります。
ポスト選びのコツ
このように、ポストには様々な設置方法があります。
同様に、郵送物を入れるときにも取り出すときにも前からのタイプもあれば、取り出しは後ろからというタイプのポストもあります。
大きさや色なども様々ですので、様々なエクステリアの中でも住宅にあったデザインのものを見つけやすいといえるのではないでしょうか。
もちろん簡易なものであればご自身で作ることもできますが、やはり先ほど紹介したメリットやデメリットを考慮しつつ、最もご自身やご家族に合ったタイプのものを選ぶようにするとよいでしょう。
奥が深い照明
数あるエクステリアの中でも、照明は奥が深いものになります。
本来は単純に暗い部分を明るくする役割を果たすものですが、使い方によっては暗い時間帯にのみ現れるオシャレなエクステリアとなり得るのです。
照明設置のメリット
照明を設置することによって、大きく防犯と安全性、それからオシャレさという、3つのメリットを得ることができます。
明るくすることによって、暗闇の中忍び込もうとする侵入者を食い止めることができますし、足元や玄関先を照らすことによって、障害物や段差を視覚で把握することが可能になります。
そして、照明の設置方法によって幻想的な雰囲気を楽しむことができるため、住人だけではなくその住宅の前を通り過ぎる人々にもオシャレな建物をアピールすることができるのです。
照明の種類と役割
照明にはいくつかの種類があり、それによって役割が変わってきます。
アプローチライトについて
アプローチライトは、門から玄関までのアプローチが暗い場合に利用します。
暗いアプローチを照らすことによって、段差や障害物による転倒事故を防ぐことが可能です。
単純に安全性を保つだけではなく、照明の付け方によってはアプローチや庭全体を幻想的な雰囲気に変えることもできます。
門周りの照明について
門の周りが暗いと、家全体が暗いイメージを持ってしまうのと同時に、外から見える門が暗いことによって防犯性が低くなってしまうこともあります。
門扉や門柱を明るく照らすことができれば、防犯性が高まるだけでなく照明の加減でオシャレな住宅を演出することも可能です。
また、門の外にカーポートなどを設置している場合は、照明があることで駐車が楽になります。
スポットライトについて
スポットライトにも様々なタイプがありますが、強調して明るく照らしたい場所に利用される照明です。
光の当て方によって全く違った演出を作ることができますし、照明の明るさによっても雰囲気が変わるため、想像力が求められます。
例えば何の変哲もないフェンスであっても、ライトを当てることで壁にオシャレなデザインが浮かび上がったり、植木を後ろから照らすことでシルエットを浮かび上がらせることができたりします。
人感センサーライトについて
現在一般的に普及しているのが、人の動きを自動的に感じ取って照明がつくタイプの人感センサーライトです。
人がいなければライトなど必要ないという方にはこちらの照明がおすすめですし、家族以外の人も感知するため防犯性も高まります。
他にも、外が暗くなったら勝手に点灯して明るくなったら消えるような明るさに反応するタイプのライトなどもありますので、使用用途によって様々なライトを組み合わせるのもよいでしょう。
照明選びのコツ
照明を設置する最大の目的は、やはり真っ暗な場所で安全に生活をするためという物になるのではないでしょうか。
明るく照らすことで安全に歩行できますし、不審者を住宅に近づかせません。
もちろん適当に明るく照らすのであればどのようなライトをどこに設置してもよいでしょう。
しかし、住宅との調和やデザインを考えるのであれば、それぞれの場所に適した照明を選んで設置するのが望ましいといえます。
センスが求められる部分かもしれませんが、安全性やデザインなどをすべて含めて専門家にお願いしてしまうというのも方法の1つです。
最後に
人気の高いエクステリアを細かく紹介してきましたが、住宅のデザインが1軒1軒異なるため、その住宅にぴったりと合ったものを見つけるのは時間がかかります。
それぞれのエクステリアの本来の役割を果たしてくれさえすればよいという方もいれば、せっかくお金を払って設置するのだからオシャレなものにしたいという方も多いです。
設置にもお金がかかりますが、そのエクステリアを解体したり取り換えたりするのにも、また別でお金がかかってきます。
取りつけたものが嫌だからすぐに取り換えるというようなことだけはないように、エクステリアを設置する前にはどのようなものが良いのか慎重に決めるようにしましょう。
エクステリアを設置することで、現在の生活がより豊かになることをお祈りいたします。