これから外構工事を使用と考えている人やすでに外構工事を契約した人は、
- 外構工事の工期ってどれくらいなの?
- エクステリアの種類によって工期は異なる?
- どんな順番で工事は進むの?
という工期の問題で悩んでいませんか?。
外構工事の工期は、どのスタイル(クローズド、オープン、セミクローズド)を選択するかによって変わるため、一概にどの程度かかるとは表現しにくい面があります。
しかし、ある程度の目安の工期の期間を知っているだけでもいろいろと準備などはできるはずです。
この記事ではそんな外構工事の検討段階から、完成して引き渡しを受けるまでの流れ、工期の目安、工期が遅れてしまう原因などについて解説します。
これから外構工事のしようと考えている人の参考になれば幸いです。
目次
そもそも外構工事における工期って何?
「工期」とは工事にかかる期間のことをいいます。
まず、工期に関する基本的な知識を押さえておきましょう。
工程表とは?
工程表とは、要するに工事のスケジュールを一覧化したものです。
- 「この日にどういう工事をする」
- 「この作業には何日くらいかかる」
というのが一目でわかるようになっています。
工程表は頼まなくてももらえる?
建設業界では、事前に工程表を準備して作業に着手するのが一般的です。
依頼主に工程表を示して、スケジュールの了解を得てから着手しますので、通常は依頼しなくても工程表が提示されます。
もし、工程表を提出してもらえなければ提出を依頼してください。
外構工事(エクステリア)を始めるまでの流れは?
外構工事(エクステリア)については、「ひとまず建物が完成してから」という計画の人も多いのではないでしょうか?
もちろん、建物の工事が終わってから、間をおいて外構工事をスタートすることも物理的に不可能ではありません。
しかし、実は建物と外構を一体としてとらえバランスを考えながら計画するのが望ましいのです。
そんな外構工事では下記のような流れで契約まで進むのが一般的です。
ステップ1:自分なりのプランや要望をまとめる
現在ではインターネットでも情報収集も容易になり、エクステリアに関する雑誌も多く出版されています。
多数の事例や写真を見て「自分がどのような外構にしたいのか?」を自分なりのプランや要望をまとめておくと、その後の打ち合わせにも活きてきます。
外構工事(エクステリア)のスタートまで余裕があれば、どれだけ時間を費やして検討しても構いませんが、少なくとも1か月程度はこうした時間を設けてもよいでしょう。
ステップ2:依頼先候補をいくつか選定する
住宅メーカー・工務店とするか、専門の外構工事業者とするかという大きな選択肢がありますが、ここでは「専門の外構工事業者から候補を絞る」というケースを前提にします。
もちろん、住宅メーカーなどにそのまま頼んでもいいですが、結局どこの住宅メーカーも外構工事業者に下請けに出すので、自分で探したほうが安くつくことが多いです。
自分なりのプランがまとまったら、その要望を満たす外構工事(エクステリア)ができる業者があるか依頼先を探します。
特に住宅の新築と同時に外構工事をする場合には、住宅とのバランスを考えながら一緒に検討できるよう、早めにいくつかの候補を選定するようにしましょう。
ステップ3:相見積もりをとる
次にいくつか選んだ外構工事業者に見積もりを依頼します。
ただし、見積もりを依頼する業者ごとに前提条件が違うと、見積もり金額も変わるため、相見積もりの意味がなくなってしまいます。
そのため、相見積もりをとって比較検討するためには、すべての業者に現地調査をしてもらい同じ条件で一斉に見積もりを依頼するが本当はおすすめです。
また、見積もり条件を正確に伝えるために、あらかじめプランや要望などを具体的に整理しておくとスムーズに話が進みますよ。
見積もりを依頼してから出揃うまで、2週間から1か月程度を見ておきましょう。
相見積もりや見積もりに関してはこちらの「外構工事の見積書で見るべき4つポイントと相見積もりの依頼について」も参考にしてみてください。
ステップ4:依頼する業者を決定する
見積書が出揃ったら見積もり内容を精査して、依頼する外構工事業者を決定します。
各社の見積書の様式はまちまちですが、見積もり条件が統一されていれば比較検討しやすくなります。
見積書には有効期限があり、通常は1ヶ月程度です。
1ヶ月を過ぎたからといって、直ちに見積書を覆す業者はありませんが、基本的には見積もりの有効期間内に意思表示するようにしてください。
ステップ5:契約を締結する
依頼する1社を決定したら、さらにプランや条件を詰めて契約します。
プランの決定や資材の色やデザインの選定などに時間がかかる場合もあるので、契約までの期間はまちまちです。
打ち合わせを進めるうちに何かと要望が増えて予算オーバーになり、その調整のためにさらに打ち合わせ時間が必要になるというケースもあります。
なお、外構工事(エクステリア)を依頼する契約は「工事請負契約」といい、住宅を建築するときに交わす契約と同じ種類の契約です。
住宅に比べれば少額とはいえ、マイカーを買うのと同じくらいかそれ以上の金額ですので、さすがに「契約書なし」はリスクがあります。
少なくとも、工事代金および工事代金の支払い方法、工期などは書面上で明確に定めておかなければ、後々トラブルになるおそれがあるので注意してください。
相見積もりを取る場合におすすめの方法
ただ、依頼先をいざ探すとなると知り合いなどがいない場合はどうやって探せばいいかわからないですよね?
それに電話などでいきなり問い合わせるのも知識がないままだと相手の言いなりになってしまう可能性もあります。
そこでおすすめなのが、外構工事の専門業者を格安で紹介してくれるサービスを使うのも1つの手段です。
例えば、こちらの記事「リショップナビエクステリアの特徴と口コミ・評判。本当におすすめできるのか検証。」で紹介しているリショップナビエクステリアでは、エクステリア(外構工事)に詳しいプロフェッショナルな担当者があなたに合う優良業者を紹介してくれます。
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自分で探す場合は、キャンセルなども自分でやらないといけないので、かなり面倒ですし気を使いますからね。
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業者を1から自分で探してもいいですが、
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知らないことはプロに聞くのが1番です!
外構工事における工事別の工期は?どれくらいかかる?
一般的な戸建て住宅の外構工事(エクステリア)であれば、およそ2週間から1ヶ月程度かかります。
ただし、外構工事(エクステリア)には
- オープン
- クローズド
- セミクローズド
といったスタイルがあり、塀や門などの構造物をどのくらい設置するかによって工期も変わります。
ここでは、外構工事(エクステリア)で行われる作業別に工期を解説していきます。
基礎工事にかかる目安工期
基礎工事というのは、土木作業やコンクリートを打ち込む作業のことをいいます。
基本的に
- 土工事
- 土間コンクリート工事
この2種類に分かれるので分けて説明します。
土工事は半日から1日程度
外構工事(エクステリア)では、重機を使って敷地を掘削したり余分な土砂が出る場合には、これらを削って(これを「すき取り」といいます)、搬出したりする「土工事」が必要となります。
よほど複雑な形状や広い庭でもない限り、土工事自体は半日から1日程度で作業が終わります。
土間コンクリート工事はは3~6日程度
土間コンクリートとは、駐車スペースや玄関アプローチなどを平坦に仕上げるためにコンクリートを打ち込んだもので、「土間コン」などと省略して呼ばれています。
土間コンクリートは外観からは分かりませんが、コンクリートを流し込んだだけではなく、実は2層構造になっていて中には鉄筋も入っています。
コンクリートが乾燥するまで養生の時間が必要なので、土間コンクリート工事は3~6日程度はかかると見ておきましょう。
また、冬場などは乾燥に時間がかかるため、さらに伸びる場合もあります。
各エクステリア設置工事にかかる目安工期
ブロック塀や門扉、カーポートなどは外構工事といいますが、一般的にはエクステリアと呼ばれることが多いです。
ここでは、よくエクステリア工事としてある
の工期を取り上げます。
コンクリートブロック塀は3~4日程度
コンクリートブロックを積み上げて作った塀のことを、一般に「ブロック塀」と呼んでいます。
ブロック塀が倒れたり地面に沈んだりしないよう、基礎部分は土間コンクリートと同じような構造になっているため、コンクリートの乾燥に時間がかかります。
ブロック塀の長さや高さにもよりますが一般的な戸建て住宅のブロック塀であれば3~4日くらいが目安です。
また、色・柄つきのコンクリートブロックなどもありますが、工期はコンクリートブロック塀の場合と基本的に同じです。
ブロック塀について詳しく知りたい人は下記の記事で詳しく解説しております。
フェンスは2~3日程度
鉄、アルミ、木製など素材もさまざまで、デザインによっても設置作業の手間が変わるため、工期もケースバイケースですが、
一般的な戸建て住宅のフェンスの設置工事は2~3日程度は見ておきましょう。
既製品であればその日に終わることもありますが、上記の工期を見ておけば間違いはないはずです。
フェンスについては下記の記事でもより詳しく解説しております。
門柱・門扉は1~2日程度
門柱は、
- コンクリートブロックなどを積み上げたものに吹き付け塗装で仕上げたもの
- タイルなどを貼り付けて仕上げたもの
など、大きさも素材、仕上げもさまざまですので、こちらの工期もケースバイケースです。
既成の門柱を設置するタイプの工事であれば、1日で作業が完了することもあります。
門扉についても、素材や形状が多数ありますが、通常は取り付け工事だけですので1日で終わります。
また、門まわりには、このほかにも照明やインターホンなどを設置することがありますが、これらの電気配線工事に1~2日ほど見ておきましょう。
門柱については下記の記事でより詳しく解説しております。
カーポートは1~5日程度
カーポートはデザインやサイズ(1台用、2台用)が様々で、早いものでは1日で終わりますが、大型のものになると5日程度かかるものもあります。
なお、カーポートの場合は、風にあおられて屋根が飛ばされたり、積雪で押しつぶされる事故が起こる可能性があるので、製品の強度や施工にも十分に気を配る必要があります。
カーポートに関しては下記の記事で詳しく解説しております。
植栽は1~2日程度
樹種や植える本数にもよりますが、1~2日程度かかります。
今ではあまりやる人はいないので、業者を探すほうが時間がかかるかもしれません。
各エクステリア工事の工期まとめ
以上がそれぞれの工期ですが、ここでは紹介したエクステリア工事の工期をまとめると下記のようになります。
外構工事 | 工期(目安) |
---|---|
土工事 | 半日から1日程度 |
土間コンクリート工事 | 3~6日程度 |
コンクリートや化粧ブロック塀 | 3~4日程度 |
フェンス | 2~3日程度 |
門柱・門扉 | 1日程度 |
カーポート | 1~5日程度 |
植栽 | 1~2日程度 |
1番長い外構工事でも1週間はかからないで済むことがほとんどです。
ここがエクステリア工事の魅力でもあるんですけどね。
ただ、あくまでも上記の工期は目安なので、場合によっては工期が遅れるケースもあります。
それをまとめたのがこちらです。
外構工事の工期が遅れる2つの原因!
工程表を作成して、綿密に工期を組んでいても、次のような事情で工期が遅れることがあります。
天候不順
外構工事は基本的に屋外作業のため、梅雨や台風などのシーズンは、あらかじめ天候不順を見込んで余裕をみています。
しかし、想定外の雨天が続くと工期が遅れることもあります。
急な天候はどうしようもないので、これに関しては諦めましょう。
たまに、雨の中でもやってくれ!という人もいますが、工事する人も人間です。
ずっと雨に当たれば風邪も引きますし、そもそも雨が降っているなか作業しても工事がうまく進みませんので。
近隣クレーム
住宅が密集している地域の外構工事では、隣地に立ち入らないと塀やフェンスの設置工事ができない場合もあります。
しかし、土地の境界にはナーバスな方も多く、隣地に立ち入る承諾をもらってなかったり、工事担当者の態度が悪かったために近隣からクレームが入り工事の中断を求められることケースもなくはありません。
また、もともと隣家との折り合いが悪い場合には、ここぞとばかりに工事に難癖をつけられることもあります。
外構工事の工期より大幅に遅れたらどうする?何かするの?
予定していた工期より遅れることを「工期遅延」といいます。
きちんとした契約書を交わしていれば、工期遅延に対するペナルティについても記載されています。
なので、契約を交わす前に工事が遅れたらどうなるのか契約書の内容を確認しておきましょう。
工期遅延による損害
工期遅延によって損害が発生する場合には、外構工事業者が損害賠償する義務を負うことになります。
ただし、損害の算定は難しいため一般的な契約書では工事の遅延日数に応じた遅延損害金を支払うという取り決めになっています。
工期遅延はすべて外構工事業者の責任?
契約書に工期遅延によるペナルティについて記載がある場合でも、通常は「外構工事業者の責任で工事が遅れた場合」という条件付きになっています。
つまり、外構工事業者のせいで工期が遅れた場合だけです。
たとえば、「天候不順」は外構工事業者ではコントロールできないため、あまりに工期の見込みが甘すぎたような場合を除き、外構工事業者の責任を追及することはできないので注意しましょう。
契約書の取り決めは非常に重要で、後々トラブルになることも少なくありません。ですので、もし心配であればリショップナビエクステリアのような外構工事のプロに相談して確認してもらうのもおすすめです。
特に建築関係の業者の中には悪徳業者がいないこともありません。工事の経験があるならいいですが、初めてだったり、契約書の見方があまりわからない人はリショップナビエクステリアを活用してみください。
まとめ
外構工事(エクステリア)は、工事内容のバリエーションが多いため、工期はケースバイケースとなりますが、一つ一つの作業には目安があります。
必ず事前に工程表を提示してもらい、工事完了までの日数を確認しておきましょう。