新築の住宅を建てる際には、当然建設中の家には住むことができないため一時的に仮の住まいを借りて他の場所で生活を送ることになります。

しかし、現在住んでいる住宅のリフォームをする際には、リフォーム工事を行っている横でいつも通りの生活を送ることが多いです。

リフォーム工事が長引くほど日常生活に支障をきたすことになるため、リフォームをする前に工事にどれくらいの期間が必要なのか知りたいという方も多いのではないでしょうか?

リフォーム工事の期間は、当然リフォームをする場所によっても変わってきますし、どれくらいの規模のリフォームをするかで異なります。

ご家庭によってリフォームしたい場所はまちまちですが、やはり人気の高いリフォーム場所は同じです。

この記事では、その中でもエクステリアや外壁、お風呂、トイレ、キッチンのリフォームに必要な期間を紹介させていただきます。

外壁・外構のリフォームに必要な工期や注意点

常に風雨にさらされている外壁や屋根、エクステリア部分は、定期的に塗り直しをすることによって劣化を防ぐことができます。

家の外のリフォームになるため生活に大きな支障を与える場所ではありませんが、大体どれくらいの日数が必要になるのでしょうか。

外壁と屋根のリフォームは1週間

一般的に、外壁や屋根部分の塗り直しには1週間くらい必要です。

単純に新しい塗装を塗るだけであればすぐに済んでしまうこともありますが、塗った塗装を乾かす期間も必要になってくるため、どれだけ短くとも1週間は見ておいたほうが良いでしょう。

また、外壁の交換を行ったり屋根の葺き替えを行うような作業が必要になる場合は、もう少し時間が必要になるケースもあります。

リフォームで屋根に太陽光発電システムを導入される方もたくさんいらっしゃいますが、こちらも同様に1週間ほどは見ておくようにしましょう。

1週間で済んでしまうのであれば、安心して任せられると感じる方も多いのではないでしょうか。

天候に注意

外壁部分や屋根部分は常に風雨にさらされると述べましたが、リフォームをしている最中に雨が降らないとは限りません。

例えば、塗装をした翌日に雨が降ってしまえば、その前日の塗装は無意味なものになってしまうこともありますし、梅雨のシーズンなどは連日のように雨が降るため建物の外部のリフォームには向いていません。

ずっと前からリフォームの日取りを決めていたにもかかわらず、天候によって予定が狂ってしまうこともありますし、途中で雨が降ると工期が延びてしまう可能性も十分に考えられます。

外壁塗装などのリフォームを行う場合は、 梅雨の時期はもちろんですが、台風の多い時期なども避けて計画することをおすすめいたします

屋根と外壁は同時にするとお得

外壁を塗装する際には、全ての面にまんべんなく塗装ができるように、また安全にリフォームできるように足場を組む必要があります。

屋根も同様に、リフォームには足場が必要になってくるため、外壁と屋根のリフォームを別々に行う場合は、別々に足場を2回組まなければなりません。

屋根と外壁の両方のリフォームをまとめて行うことができれば、足場を組む工程が1回で済みますので、その分の料金が安くなります

もちろん1回のリフォーム代金が高くつきますが、それぞれのリフォームを2回に分けて行うよりもお得なため、どちらかのリフォームを考えていらっしゃるのであれば両方一気にやってしまうとよいでしょう。

エクステリアのリフォームに必要な期間

一口にエクステリアと言っても、カーポートブロック塀、ガレージなどなど、大きさや種類が異なる様々なものが存在します。

例えば、庭に芝生を導入するといった簡単なものであれば、1日あればリフォームが完了してしまいます。

しかし、ブロック塀の設置には2週間程度かかりますし、大掛かりなガレージを設置する場合は数か月を要することも珍しくはありません。

いずれも外での作業ということもあるため、やはり天候に左右される部分がありますし、大型の車両を利用したりする場合はその建物の立地条件によって作業スピードが変わってきます。

エクステリアの導入を考えていらっしゃる方は、具体的にどのような外構工事をしたいのかを明確にすることで、目安の工期を知ることができるはずです。

お風呂のリフォームに必要な工期や注意点

お風呂のリフォームは、簡単なものであれば1日で終わってしまうこともありますが、大掛かりなものは1週間かかったりすることもあります。

工事中は自宅のお風呂に入ることができないため、工期が気になるという方も多いのではないでしょうか。

浴槽の交換は1日が目安

現在使っている浴槽が古くなったから、新しい最新型の浴槽に変えようと思われている方もいらっしゃるはずです。

現在設置している浴槽を取り除いて同じ場所に新しい浴槽を取り付けるだけであれば、1日で完了してしまうことが多いです。

中には取り外しなどに時間がかかるケースもありますが、浴室そのものの機能は基本的に変更せずにバスタブのみを交換するだけであれば、長くても2日あればリフォーム後のお風呂で快適に入浴を楽しむことができるはずです。

システムバスへの変更は1週間程度

昔ながらのタイル風呂を利用しているというご家庭も多いと思いますが、リフォームのタイミングで最新のシステムバスに変更したいと考えていらっしゃる方も少なくありません。

この場合は、タイル風呂の壁や床、天井部分を解体してから新しいシステムバスを導入することになるため、1週間くらいは見ておいたほうが良いでしょう。

解体作業や設置作業の他に、電気工事や水道工事も必要になってきますし、床部分の下に当たる土間の基礎工事もすることになります。

基礎工事にはコンクリートを使用しますが、例えば冬場の場合はそのコンクリートが乾くまでに時間がかかるため、季節によっても工期が変わってくるということを覚えておきましょう。

リフォーム中のお風呂について

リフォーム中は、当然自宅のお風呂を利用することができません。

そのため、リフォームをする間の入浴は、一般的には近所の銭湯などを利用するか、仮設のお風呂をレンタルするかのいずれかを選択することになります。

しかし仮設のお風呂を設置する場合は、その設置にも時間がかかったりレンタル料金を支払わなければならなかったりするため、通常は銭湯を利用する方が多いようです。

ただし、滅多にないことだとは思いますが、 大規模なお風呂のリフォームを行い工事に1ヶ月以上かかるような場合は、銭湯に行くのが大変になるため仮説のお風呂の設置も考えましょう

トイレのリフォームに必要な工期や注意点

トイレのリフォームも、簡単なものであれば1日で終わってしまいますが、大掛かりなリフォームを行う場合はその分期間が長くなります。

トイレは毎日何度も行く場所ですので、工期をしっかり守ってもらえるように業者とよく話し合っておきましょう。

簡単な工事は1日もかからない

例えば、便器や便座を交換する程度のリフォームであれば、数時間見ておけば安心ですので、その間のトイレに困るということもないはずです。

ただし、トイレの中の床部分や壁、天井部分を交換する場合は、2日ほど見ておいたほうが良いでしょう。

また、和式のトイレを利用しているというご家庭もあるかと思いますが、和式トイレを様式トイレにする場合には3,4日かかるケースもありますし、場合によってはそれ以上かかる可能性もあるため、事前に業者に確認しておく必要があります。

配管工事をする場合は工期も長くなる

上記のリフォームは、基本的には配管工事をしないことが前提となっているため、配管の位置を変えたりする場合にはそれ相応の時間が別にかかってしまいます。

もちろん工事の内容によって必要な日数も変わってきますが、配管工事に伴って内装の工事も必要になるケースも多いため、より長い工期を見ておいたほうが良いこともあります。

ただ、配管の位置が多少ずれている程度であれば、アジャスターを設置することで時間のかかる工事を避けることも可能です。

リフォーム中のトイレについて

トイレは生活するのに欠かせない場所になるため、庭などに仮設トイレを設けてリフォーム中はそこで用を足すというご家庭が多いようです。

しかし、近所にコンビニなどの気軽にトイレを利用することができる施設がある場合は、仮設トイレを設置せずに自宅以外でトイレを済ませるというご家庭もあります。

もちろんレンタル用の仮設トイレにもお金がかかるため、2,3日であれば我慢して外で用を足すという選択肢を取るのもよいでしょう。

また、トイレをリフォームするにあたって水道管などに触る際には、トイレだけではなく他の水回りの水がストップしてしまうこともあります。

水が止まると生活ができなくなるという方も多いと思いますので、その可能性がある場合は具体的にどれくらいの期間止まるのかということを事前に確認しておくようにしましょう。

キッチンのリフォームに必要な工期や注意点

最近はシステムキッチンなどにリフォームされるご家庭も多いですが、やはり大掛かりな工事を伴うリフォームにはそれなりの期間が必要になってきます。

また、間取りを変えるようなキッチンのリフォームも意外と時間がかかるため気を付けなければなりません。

キッチンを新しくするためのリフォームは1週間~10日前後

古くなったキッチンを新しいものに変更するという、キッチン単体を新しく取り換える工事であっても、大体1週間~10日前後見ておいたほうが良いでしょう。

古くなったキッチンを取り除くだけでも1日必要になりますし、キッチンには給水管や配水管がかかわっているため、それらの工事にも数日必要になってきます。

そういった工事を経てから新しいキッチンを取り付けて微調整を行うことになるのですが、その取り付けにも数日かかるため、トータルすると短くても1週間ほど必要という計算になります。

ただし、これは一般的なキッチンのリフォーム工事に必要な日数であり、場合によってはそれ以上の期間が必要になることもあるため、リフォームの見積もり段階でどれくらいかかるか確認しておくことをおすすめいたします。

間取り変更を伴うリフォームは工期も長くなる

単純に古いキッチンを新しくするだけではなく、間取り自体を大きく変更したりキッチンの向きを変えて全く新しい空間を造る場合は、当然工期も長くなってしまいます。

キッチンの配置を変える際には、電気工事や配水管工事、給水管工事もすることになりますし、例えばI型キッチンをアイランドキッチンにして蛇口を2つ設置したいというような場合は大掛かりな工事になることもあります。

また、業者によってはキッチンのスタイルを大幅に変更する工事ができないと言われることもあため、 大規模なキッチンリフォームをする際には利用する業者をしっかりと選ぶようにしましょう

間取りを変更する場合だけではなく、キッチン単体を取り換えるだけであったとしても、サイズの違いなどにより壁や床、または天井部分の工事が発生することもあり、それによってさらに工期が延びることもあります。

もちろん、そのあたりはご家庭のキッチン状況や新しいキッチンとの相性によって変わってくるため、リフォームをする前に必要な工事日数をよく聞いておきましょう。

工事中の調理について

特に、毎日のように自宅で料理をするのが当たり前というご家庭であれば、数週間も家庭の料理が食べられないのが信じられないと思われるのではないでしょうか。

しかしキッチンの場合は、お風呂やトイレのように一時的に大掛かりな仮設用の場所を設けなければならないということはなく、簡易コンロなどを利用して調理をすることが可能です。

もちろんリフォーム前のキッチンのような快適な調理をすることはできませんが、数週間待てばそれ以上に素晴らしいキッチンで調理をすることができるため、何とか我慢するしかありません。

もしくは、毎日料理を作ってきた奥さんの休み期間と考え、外食やお弁当、出前などで済ませるというご家庭も少なくありません。

リフォームに必要な期間を事前に確かめておくことは非常に重要

家族が普通に生活をしている横でリフォームの工事を行うことになるため、リフォームに必要な期間を事前に確かめておくというのは非常に重要なことになります。

外構や外壁、屋根などの工事であれば、例え工期が長くなったとしてもあまり気にならないかもしれません。

しかし、お風呂やトイレなどの日常的に当たり前に使っていて、生活するのになくてはならない機能が使えないというのは、思っている以上に大変なものです。

場合によっては、 初めに考えられていた工期内ではリフォームが終了せず、工事が延長してしまうというようなケースも存在します

また、悪徳業者の中には、リフォームの最中に工事を放り出して逃げてしまうようなところがあるのも事実です。

業者によってもリフォーム可能な場所とできない場所があるため、トラブルに巻き込まれないためにも、見積もりの段階から真剣に業者を見極めるようにしましょう。