女性がマンションを購入する際に後悔・失敗してしまう3つのポイント

ひと昔前までは、「女性がマンションを購入すると婚期を逃す」などと言われることもありました。

しかし、現代では女性も男性と同じように社会で活躍するようになってきましたし、男女ともに晩婚化が進んでいます。

そのため、独身女性が結婚をしたいと思っていながらもマンションを購入するのは珍しいことではなくなってきています。

実際に、購入したマンションは資産となって残りますし、その後に結婚したとしても投資用のマンションとして活用することができます。

しかし、女性の中には「マンションを購入したことに対して後悔をしたり、失敗した」と感じる方もいらっしゃいます。

それでは、女性はなぜマンションを購入したいと思い、またどのような場面で後悔の念に駆られるのでしょうか。

この記事では、女性がマンションを買って後悔する理由や女性がマンションを購入する上で注意すべき点などを紹介させていただきます。

独身女性がマンションを購入する4つの理由

独身女性がマンションを購入する4つの理由

独身の女性、または結婚した女性に関わらず、女性がマンションを購入することも多くなってきました。

それでは、女性はどのような理由でマンション購入を決意するのでしょうか。

マンションを購入する理由として代表的なものとしては、

  • 老後の安心のため
  • 金利が低かったから
  • 友人もマンションを購入したから
  • 現在の家の賃貸が高い

などが挙げられます。

老後の安心のため

マンションを購入することによって、ご自身の資産を増やすことができます。

しかし、購入した後の数十年は住宅ローンに縛られることになるため、実質安心できるのはそのローンの支払いが終わってからということになります。

つまり、なるべく早い段階でローンを組んでマンションを買い、早めに支払いを終わらせれば、その分早くローンから解放されるのです。

仮に結婚をしている女性であったとしても、老後に不安を感じるという方は多いため、購入できる今のうちに買っておこうとなって購入を決意するようです。

金利が低かったから

マンションを買うために利用するローンの金利が低いというのも、購入の大きな理由の1つです。

住宅ローンの金利が高ければ、将来のことを考えてしまい、なかなか手が出だせないという女性も少なくありません。

しかし、金利が低いのであれば購入しても損はすることがないと考える方も少なくないため、思い切って買うという方もいらっしゃるのです。

しかし、いくら金利が安いといっても全くかからないというわけではありませんし、一括購入と比べると損をすることになります。

MEMO

ローンを組むと長期的にローンに縛られることになるため、それだけで決めるのではなく慎重に考えて行動する必要があります。

友人もマンションを購入したから

意外と多い理由として挙げられるのが、「友人や知人などがマンションを購入したから自分もほしくなった」というものです。

特に独身の女性に多いようですが、同じ独身の知り合いがマンションを買ったのをきっかけに、自身も購入を考えるようになったという方は少なくありません。

実は、マイホームに対する憧れは男性よりも女性の方が強い傾向あると言われており、将来のために買っておきたいと考える方も多いようです。

あとは、知り合いが購入したというようなきっかけができれば、自分もほしいと思う気持ちが高まり購入に移ることになるのです。

ただし、男性が購入する家族が広々と生活できるような家ではなく、単身者用のマンションをはじめとする小さめの物件を購入する方が多いと言われています。

現在の家の賃貸が高い

現在の家賃を払い続けるのであれば、購入したほうが良いといった考えに至った女性は、すぐに行動に移してマンションを購入する傾向にあります。

実際に、月々の家賃などに10万円を支払い続けるのであれば、数千万円の物件を数十年ローンを組んで購入しても月々の支払いはほぼ同じです。

例え購入の方が月々の支払いが多少高くなったとしても、人のものではなく自分がお金を出して購入した資産として残るのは大きなメリットです。

もちろん数十年のローンを支払い続けるというのは大変なことですし、場合によっては支払いが滞るような事態に陥るかもしれません。

しかし、仮に今の状態が今後もずっと続くのであれば、確かに賃貸よりも購入したほうがお得だという気持ちはわかります。

ただ、今後結婚したり子供が生まれて一戸建てを購入したりすることを考えると、投資用のマンションとしても使えるようなものの方がよさそうです。

MEMO

投資用のマンションについて「投資用の賃貸マンションを購入する6つのメリットと失敗しないポイント」こちらの記事でも詳しく解説しております。

女性がマンションの購入で後悔してしまうよくある3つのポイント

女性がマンションの購入で後悔してしまう3つのポイント

それでは、女性はどのような点でマンションを購入して失敗や後悔したと感じるのでしょうか。

もちろん男性にもマンションを購入して後悔したと感じる方はいますが、女性の場合は特に、

  • 収入が不安定になった
  • 思ったよりも給料が上がらない
  • 結婚後に環境が変わって仕事に復帰できない

といった点で後悔することが多いようです。

収入が不安定になった

独身時代にマンションを購入した方の中には、「今後自分は結婚することがないからマンションを買おう」と決意したという方もいるでしょう。

しかし、マンションを購入したとたんに結婚が決まり、その後は妊娠出産といった具合にことが進んでいくパターンも少なくありません。

結婚をしたからと言って仕事を辞める必要はありませんが、さすがに妊娠して子供ができたら、一時的に職を離れざるを得ません。

当然その間は収入がなくなってしまうわけですから、マンションのローンが滞ってしまう可能性も高いです。

例えば、それも考えてきちんと貯蓄してきたという方であれば問題はないかもしれませんが、長期的に収入がなくなるというのは不安なものです。

最終的にローンが支払えないということがわかり、後悔してしまうことが多いようです。

住宅などのローンの返済ができなくなった不動産の売却方法と注意点

思ったよりも給料が上がらない

男性と同じように社会に出て、男性と同じような待遇で仕事をしているという女性も増えてきています。

しかし、一般的に見るとやはり男性と比べて女性は待遇が悪いと言われています。

新卒で入社した時には男性も女性も同じような待遇ですが、出世や昇給の面では、どうしても差がついてしまうことが多いようです。

そのため、一般的な男性と同じような昇給を考えてローンを組んでしまうと、いざ給料が上がらないとなったときに後悔してしまいます

もちろん最初の段階からその額のローンを返済しているため、支払えなくなってしまうというようなことはないかもしれません。

しかし昇給が少ない場合は、ローンの返済が終わるまでぎりぎりの生活を送ることになるため、やはりある程度余裕を持ってローンを組む必要があります。

結婚後に環境が変わって仕事に復帰できない

例え妊娠と出産の時期を乗り越えてローンを支払い続けることができたとしても、その後すぐに収入が得られるとは限りません。

子供がある程度大きくなって、母親としては仕事に復帰できる状態になったとしても、保育園が見つからないなどの理由で仕事ができない可能性もあります。

同様に、結婚して一緒に住んでいる相手の男性が、長期的に転勤を命じられてしまうかもしれません。

短期であれば一時的な別居を考えるのも良いと思いますが、長期的な転勤の場合は現在の仕事を辞めざるを得ないかもしれません。

もちろん引っ越し先ですぐに仕事が見つかればいいですが、仮に仕事が見つかったとしても給料は以前よりも下がる可能性が高いです。

結婚は人生の大きな転機ですが、特に女性は相手側に合わせることが多いため、マンションの購入前にあらゆることを想定しておかなければなりません。

MEMO

特に女性にとって結婚というのは人生の大きな転機であり、何があるわかりません。もし子供や結婚を考えているならそのことも考えてマンションの購入は考えましょう。

女性がマンション購入で選ぶ際に注意したい3つのこと

それでは最後に、女性がマンションを購入する際にチェックしておきたいポイントを紹介させていただきます。

マンションは非常に大きな買い物ですので注意点は多数存在しますが、今回はその中でも女性目線での注意点をまとめてみました。

具体的には、

  • セキュリティがしっかりしたところを選ぶ
  • 結婚についても同時に考える
  • マンション詐欺に注意

この3つを気をつけてマンションの購入を考えてみてください。

セキュリティがしっかりしたところを選ぶ

投資用のマンションと割り切って購入を考えるのであれば、セキュリティ面がしっかりとしていなくても問題はないかもしれません。

しかし、購入後にご自身が住むためのマンションの場合は、購入前にセキュリティに問題がないかをきちんと確認しておく必要があります。

もちろん、オートロックをはじめとする物件自体のセキュリティを見るのは当たり前ですが、それと同時に物件の立地も確認しましょう。

例えば、マンション自体のセキュリティが万全であったとしても、駅からマンションまでの道が真っ暗の場合は、毎日帰宅する際に怖い思いをすることになります。

逆に、明るく人通りが多い場所であったとしても、時間帯によっては酔っ払いが多く絡まれやすいといったことも考えらえます。

例え駅から近かったとしても、そういった場所を通らなければならないのであれば、多少駅から遠くても通勤路が安全な物件の方がおすすめです。

結婚についても同時に考える

独身の時にマンション購入を考える女性の中には、今後自分は結婚する気がないと決めつけている方もいらっしゃいます。

しかし、その後の人生は何があるかわかりませんので、結婚する可能性も考えて購入するかどうかを決める必要があります。

今後も結婚しない場合

  • 自分は絶対に今後も結婚することがない
  • 実際に結婚をしない

と考えている方は、初めからそのつもりでマンションを購入するのではないでしょうか。

将来も自分がずっと住み続けるためのマンションということになるため、全て自分目線で購入基準を決めればよいかもしれません。

上述したセキュリティ面や立地、それからマンション内の設備や周辺の生活環境などを見て、自分が納得したら購入に移ればよいでしょう。

機会があれば結婚を考えている場合

今は結婚したいという気持ちがなかったとしても、機会があれば結婚してもいいというような方は多いはずです。

その場合は、将来的に結婚する・しないに関わらず、多少は投資用のマンションという目線で物件を選ぶことをおすすめいたします。

周辺の賃貸相場なども調べたり、売却するということになったらいくらくらいで売れるのかをチェックするなど、自分用と投資用とでは見るポイントも若干異なります。

同様に、購入後も部屋を女性っぽくしてしまうのではなく、売却する、または賃貸として貸し出したいとなった際にすぐに活用できるような装飾にしておくより売却しやすくなるのでおすすめです。

MEMO

不動産の売却に関してはこちらの「現在住んでいる不動産を上手に売却するコツとメリット・デメリット」も参考にしてみてください。

マンション詐欺に注意

最近は女性も男性と同じように社会に出てきちんとした収入を得ていますが、その一方でそんな女性を狙ったマンション購入詐欺も増加傾向にあります。

その中でも最近耳にするのは、婚活サイトなどで知り合った男性にマンションを買わされるといった種類のものです。

結婚詐欺に似たようなものですが、将来一緒に住むマンションを女性のお金で契約し、その途端に姿をくらますといったケースもあります。

蓋を開けてみれば、男性はそのマンションを売却したい業者であり、マンションを買わせるという目的を果たして蒸発してしまうのです。

また、力の弱い女性を相手に強引に契約を迫る業者もいれば、「必ず値上がりする」というような甘い言葉で契約を迫る業者も存在します。

そういった業者を相手にも臆することなく堂々と立ち向かう女性も多いですが、被害に遭う女性がいるのも事実です。

もちろん、この類のトラブルは女性に限ったことではないですが、やはり女性の方が狙いやすいというのもあり女性がターゲットになりやすいです。

甘い話にはすぐに耳を傾けず、いかなる時にも冷静に対応することが重要です。

MEMO

ここで大切なのはしっかりとした不動産会社を選ぶということです。購入する不動産会社などが怪しいかどうか絶対に確認するようにしましょう。

まとめ:女性は結婚などの将来のことも考えて購入を考えよう

マンションの購入を考えるのは所帯を持った男性の方が多いですが、意外と女性にもマイホーム願望があり、購入を考える方も少なくありません。

しかし、その時の雰囲気や気分で安易にローンを組んで購入をしてしまうと、後々後悔することになります。

後悔の種類は様々ですが、元をたどればお金に関する悩みにつながるケースが多いため、購入の時点できちんと返済できるかどうかを再確認するようにしましょう

また、結婚をしないと思っていても、何かがきっかけで結婚したいと感じるようになったり、購入後に良い男性と巡り合う可能性も否定できません。

結婚をすることで、それまでの人生と全く変わった生活が始まるため、その可能性があるということも踏まえてマンションを選ぶ必要があります。

これからマンションを購入しようと考える方に不安を与えるようなことも記載しましたが、購入することで資産が増えることには変わりありません。

購入後も安心して生活を送るためにも、資金繰りがうまくいくようにきちんと対策し、投資にも利用できるような物件を選ぶことを意識していきましょう。