せっかくオシャレな庭を造ったのに、いつの間にか猫が侵入して住み着いてしまったり、尿をされて悪臭に困っているというようなご家庭もあるのではないでしょうか。
猫が好きな方であっても、どこから来たかわからない猫にエクステリアを荒らされるのは嫌なものですし、車に傷がつくなどの被害が出ているご家庭も存在します。
かといって、 猫に乱暴なことはできないという方がほとんどでしょうし、どうにかして猫を敷地内に入らないようにしたいと思っていませんか?
たくさんの家がある中で、全く猫の被害に遭わない家もあれば、反対にたくさんの猫が入ってきてしまうような家があるのも事実です。
もちろん運の要素も強いですが、猫に対する対策をしっかりと取っていれば、猫が寄り付かなくなります。
この記事では、そんな猫をエクスエリアに寄せ付けない様々な方法を紹介しています。
猫に対する考え方
個人的に猫が好きだという方もいれば、猫が苦手だという方もいらっしゃるでしょう。
どんな方であっても、猫に庭を荒らされるのは避けたいはずですので、まずはそのために猫に対する知識を付けておきましょう。
猫の縄張り意識は強い
一度猫に縄張りだと認定されてしまったら、よっぽどのことがない限りその猫は縄張りに居座ります。
ご家庭のエクステリアが縄張りになってしまった場合は、尿の匂い消しをしたとしても関係なくあらわれ続けることになります。
しかし、だからと言って尿の匂いをごまかすのが無意味だというわけではなく、尿をしたところの匂いを取って清潔に保つことは、猫を追い出すために欠かせない対策の1つです。
匂い対策をしても幾度となく訪れる猫を見て、その対策をやめてしまうと猫の思うつぼですので、他の対策と合わせて根気よく匂い消しをはじめとする対策を続けていく必要があります。
繰り返し対策し続けることによって、やがて猫がいなくなるはずです。
「コンクリートに尿はしない」は間違い
多くの猫は、固いコンクリートよりも柔らかい砂場や土、芝生の上に尿をする傾向にあります。
そのため、初めての場所でトイレをする際には、やはり柔らかいエクステリアを選んで尿を足すことが多いです。
しかし、芝生に尿をされたからエクステリアをコンクリートに変えたとしても、一度その場所をトイレとみなした猫は、土台がどのように変わろうがやってくる可能性があるのです。
今まで猫に尿を足されたことがないご家庭が、猫が来る前の予防としてエクステリアをコンクリートにするのであれば意味があるかもしれません。
しかし、一度トイレになってしまった場所の土台を変えたとしても、被害が100%なくなると言い切ることはできません。
もちろん新たな猫のトイレにするのを防ぐことはできるかもしれませんが、一度居着いてしまった猫を追い出すのは大変なことだということを認識しておきましょう。
猫の用足がされないエクステリアの特徴
それでは反対に、猫が落ち着いて用を足すことのできないエクステリアとはどのようなものになのか。
例えば、トイレとなってしまった場所にトゲトゲのプラスティックなどを敷いておけば、少なくとも猫はその場所で用を足すことができないため、それだけでも効果が出るかもしれません。
また、猫が来るたびに猫の嫌がる超音波や水などが出る装置をセットしておくと、猫が近づかなくなることもあります。
要するに、来たら常に嫌な思いをするエクステリアを造ることができれば、猫はそのうちあきらめて他のトイレを探すことになります。
逆に、猫が来たら可愛がるようなことをすると居心地がいいと感じてずっと居座ってしまうため、被害を出す猫には毅然とした態度で接する必要があります。
猫が嫌がるエクステリア
続いて、具体的に猫が嫌がるエクステリアについて見てきましょう。
猫に嫌われるエクステリアを目指すことで、猫を遠ざけることができるはずです。
庭の模様替えは意外と効果が高い
一般的に、猫は見慣れたものや来たことがある場所に対して安心感を覚え、反対に見慣れないものに対しては不信感を持ちます。
例えば全く同じ庭であったとしても、植木鉢の位置を変えてみたり猫の通り道となっている場所に新しいエクステリアを設置してみるだけで、猫が来なくなってしまうこともあります。
猫が何度か訪れて安心できる場所だと認識してしまうと縄張りとなってしまうため、そうなる前に庭の模様替えを繰り返し行うようにしましょう。
来るたびに風景の違う庭は猫にとっては落ち着かない場所ということになるため、それで猫が遠ざかってくれるかもしれません。
トイレの場所には障害物を設置
猫には、毎回同じ場所でトイレをする習性があるため、そのトイレとなっている場所に猫の嫌がるものを置いてしまいましょう。
そうすることによって、猫はその場所で用を足すことができなくなりますし、頑張って尿をしたとしても、トイレとして使いにくいという印象を与えることができます。
そういったことを繰り返していけば、やがて居心地が悪い場所だとみなされて少しずつ訪れる頻度が減っていく可能性があります。
嫌な思いをさせる
自宅にいる時に猫が敷地内に侵入するのを見かけたら、すぐに嫌な思いをさせることによって猫が近づかなくなることもあります。
例えば、猫は濡れるのを嫌うため、水鉄砲や霧吹きなどで水をかけたり、猫の嫌がる音を鳴らすなどしてびっくりさせてあげましょう。
そのようなことがたびたび続けば、この場所は自分にとって危ないと考えるようになり、やがて寄り付かなくなるはずです。
ただし、猫を怖がらせる際に、実際に危害を加えるような方法は絶対に避けるようにしましょう。
猫を撃退する方法一覧
続いて、猫を遠ざけるためにエクステリアに設置するアイテムをざっと紹介させていただきます。
中には効果が全くないモノもありますし、個体によっては効果があったりなかなか効果が得られないものも存在します。
猫対策リスト
対策アイテム | 備考 | 効果 | デメリット |
コーヒーのカス | 猫の嫌がる匂い | 使用時には効果があるかも | 雨に弱い |
ペットボトル | 光を反射させる | 効果なし | 火災の原因にもなる |
ニンニク・唐辛子 | 細かくして撒く | 効果なし | 雨に弱い |
ニコチン | タバコを水に溶かして撒く | 効果なし | 人間にとっても臭い |
灯油 | 薄めて撒く | 匂いを嫌がる | 植物、環境にも悪い |
ハーブ | 嫌いな臭いのものがある | 寄りつかなくなることがある | 栽培や維持が大変 |
テープ | 足にくっつくから | 効果が出ることもある | 交換が面倒 |
水鉄砲 | 水を嫌がる | 瞬間的な効果は高い | 瞬間の効果しかない |
センサーブザー | びっくりする | 驚いて逃げていく | 慣れてしまうケースも多い |
超音波 | 猫の嫌がる超音波を発生させる | 超音波が届く範囲では大きな効果が得られる | 人によっては超音波が聞こえる |
トゲトゲ | 歩行場所に設置する | 設置場所は避けるため効果はある | 広範囲に設置しなければならない |
割りばし | 歩行場所や被害場所に設置 | 使い方次第では効果が見られる | 見た目が悪くなる |
ネット | 侵入場所に張る | 猫が通れなくなる | 他のルートから侵入する可能性もある |
防犯砂利 | 歩くたびに音が鳴る | 効果があることもある | 費用がかかる上、人間が歩いても音が鳴る |
コンクリート | お気に入りの場所を固めてしまう | 猫が寄り付かなくなるケースも存在する | 費用がかかる割に効果が100%とは限らない |
庭の模様替え | 居心地が悪くなる | 不慣れな環境になるため寄りつかなくなるケースもある | 毎日行う必要があるため非常に大変 |
有名どころを紹介させていただきましたが、もちろんれら以外にも、お米のとぎ汁を使ってみる、酢を撒いてみる等々、様々な対策が存在します。
この猫には大きな効果を発揮したのに、あの猫にはあまり効かないといった具合に、個体によってその効果は変わってきます。
1つずつ試して、効果が高いものを続けてみるなどするとよいかもしれません。
段階ごとに対策を変える
一度も猫の被害に遭ったことがないご家庭と、すでに何度も猫が来ていて毎日のように用を足されるというご家庭では、対策方法が変わってきます。
一度も猫に侵入されたことのないご家庭であれば、新たなトイレを探す猫を避けるためにエクステリアにコンクリートを導入するという方法が効果的かもしれません。
しかしすでにトイレになってしまっている部分をコンクリートで固めたとしても、猫によってはそのコンクリートの上に用を足すこともあります。
その場合は、トイレになっている部分やその周りにトゲトゲや割りばしなどを設置することによって、猫がその場所でトイレをしにくくなるはずです。
このように、猫の被害に遭っている期間にあった対策を取るのも方法の1つです。
エクステリアを利用して猫を遠ざける
それでは続いて、猫を遠ざけるためのエクステリアについて見ていきましょう。
自分で簡単に設置できるものから、業者に頼んだ方がよいものまで様々です。
上記の猫対策の一覧の中でも、比較的効果が高いと言われているものを紹介させていただきます。
猫の嫌がる水の設置
猫は水を嫌うという習性を持っているため、エクステリアに水を取り入れてみるというのも方法の1つです。
しかし、庭の一部に池などを造ったとしても、その場所を避けて通られては全く意味がないため、具体的には庭中に水を撒くといった対策が考えられます。
実際に水を撒くだけで猫が来なくなることも多いですし、水を撒き続けることによって猫が寄り付かなくなったというケースもあるようです。
そのため、 庭に水道を設置してそこからホースで定期的に水を撒くというのも、猫を遠ざけるためには効果的な方法の1つです。
ただし、当然水分は蒸発してしまうため、数時間おきに水を撒かなければならないという面倒くささがありますし、常に水浸しのエクステリアも何となく嫌な感じがします。
例えば、センサーで感知して自動に散水してくれるような商品を使えば、猫が来るたびに水を勝手に撒いてくれるためおすすめです。
トゲトゲシートの利用
使い方次第では、トゲトゲシートが大きな効果を発揮することもあります。
ホームセンターなどで気軽に購入できるトゲトゲシートですが、猫のトイレの周りに敷き詰めることによってその場所で用を足さなくなることも多いです。
通り道に設置するという方もいらっしゃいますが、猫は思ったよりも身体能力が高いため、庭全体に敷き詰めるくらいにしなければ通り道をふさぐというのは難しいと言えます。
かといって、そんな事をしてしまうとエクステリアの景観が悪くなってしまうため、トゲトゲシートを利用するのであれば猫のトイレをなくすという目的で設置するようにしましょう。
トイレとその周りにトゲトゲシートを敷くことによって、少なくともその場所ではトイレができなくなるため効果的なのです。
また、ブロック塀の上をつたって猫がやってくるという場合は、そのブロック塀の上に敷き詰めるというのも方法の1つです。
ネットを張る
エクステリアの周りにネットを張ることによって、物理的に猫の侵入を防ぐことができます。
ブロック塀やフェンスは人間の視界を遮ることができますが、その上を猫が歩いて移動する可能性もあります。
しかしネットであれば、よじ登ろうと思えば何とか登れるかもしれませんが、足場が不安定になるため無理をして侵入しようとしないはずです。
エクステリア全体に張るのもよいですが、花壇やガーデニングなどを荒らされたくないという場合はその周りにだけ部分的に利用するのも方法の1つです。
猫は意外とジャンプ力があるため、全体を囲う場合は高さのあるネットを張らなければなりませんし、それによってエクステリアの見た目が悪くなってしまう可能性があるというのが難点です。
やってきた瞬間を狙う方法
猫を追い払うのに最も効果的だと言われているのが、実際に猫がやってきたところを撃退するという方法です。
動かないエクステリアに全く効果がないというわけではありませんが、やはり物理的に直接追い払うことができれば大きな効果を発揮するはずです。
それでは、具体的にどのようなことをすれば猫を遠ざけることができるのでしょうか。
水で脅かす
最も簡単な方法が、猫の嫌がる水を猫にかけるという方法です。
具体的には、水鉄砲などを猫に向けて撃つことによって猫が嫌な思いをすることになるため、足が遠のく可能性が高まります。
しかし、人間が水鉄砲を持って水をかけてくるということがわかってしまうと、今度は人間のいないときにやってくるため、物陰に隠れて水を放つか、センサー付きの散水機を使って猫を遠ざけましょう。
音で脅かす
防犯用としても利用されることがありますが、猫が通るたびにブザーを鳴らすことができれば、猫が驚いて近づかなくなる可能性もあります。
例えば、猫が通る瞬間を見計らって遠隔操作でブザーを鳴らすという方法もありますが、センサーで感知するたびにブザーが鳴るようにしておけば楽に猫を撃退することができます。
庭に現れるたびに不快な音が出るため、居心地の悪い空間だとみなされて猫がいなくなるかもしれません。
ただし、何度もやっていると次第に猫がその音になれて警戒心を抱かなくなってしまうこともあるため、定期的に音を変えるなどの対策が必要です。
超音波で脅かす
音ではなく、猫の嫌いな特殊超音波で撃退するという方法もあります。
こちらもセンサーによって猫を自動感知し、超音波を発生させる商品があるため、興味がある方は利用してみるとよいでしょう。
しかし、やはりセンサーのエリア外では全く意味をなさないため、設置する場所にも気を配る必要があります。
センサーが大きな効果を発揮したという方も多いため、色々な方法を試したがなかなか効果があらわれないという方は、導入を考えてみてはいかがでしょうか。
簡単な方法から少しずつ試してみましょう
人間にも個性があるように、猫にも個体差があるため、他人が追い払った方法で自宅に居着いた猫を撃退しようとしても、全く効果が出ないようなケースも存在します。
しかし反対に、意味がないと言われている方法で猫を撃退できてしまう可能性もあるため、まずは簡単な方法から少しずつ試して様子を見ていくとよいでしょう。
場合によっては立水栓を造ったりといった新しいエクステリアの導入も必要になるかもしれませんが、 既に設置してあるエクステリアを猫に汚されることを考えれば、できる対策は事前にすべてやっておくべきです。
もちろん、中には猫が気にならないという方もいらっしゃるかもしれませんが、その猫が原因で周りの方々に迷惑をかけることも考えられるため、早い段階で追い払うことをおすすめいたします。