シロアリ予防は必要ない?自分で行う際の注意点とおすすめの時期とは

シロアリが建物に住み着くと、住宅の様々な部分がボロボロになり、最終的には家自体が倒壊してしまうリスクもあります。

例えば新築で建てたばかりの一戸建てであれば、まだまだシロアリが住み着いていないとはっきりと言い切ることができるかもしれません。

しかし、建物が老朽化してシロアリが侵入できるような場所が生まれてしまうと、そこから一気に入り込んで巣を作ってしまいます

そうなるとしっかりと駆除をするまで安心して生活を送ることができないので、できればそうなる前にシロアリの侵入を防ぎたいものです。

この記事では、そんな怖いシロアリの予防とシロアリの予防を業者に依頼した場合の流れなどについて紹介させていただきます。

シロアリはいつ侵入してくるかわかりません。

早めの予防をしていきましょう。

シロアリを予防する必要性

例え、シロアリがまだいないと断定できる建物であったとしても、将来的なシロアリ被害を防ぐための予防をしておくに越したことはありません。

実際に、シロアリがいたと気づいたときには、既に住宅の多くの部分が食い荒らされているということも珍しくはないのです。

予防をするだけでも、シロアリ駆除と同様にお金が必要ですが、同じお金を支払うのであれば被害が全く出ていない方が後々のためにもおすすめです。

まずは、シロアリを予防する必要性について見ていきましょう。

シロアリ被害に遭う家屋は意外と多い

まずは、こちらのグラフをご覧ください。

参考:国土交通省補助事業シロアリ被害実態調査報告書

こちらは、カビ、腐朽、それからシロアリの発生割合を示したグラフです。

シロアリのみではありませんが、全体の約25%が何らかの生物によって劣化させられているということがわかります。

表の区分は

  • A区分‥保証期間が切れてから1年以上経過した建物
  • B区分‥保証期間内の建物
  • C区分‥以前に防除処理をしているか否かに拘わらず、何らかの被害の申し出があった建物

となっており、当然保証期間内の被害数は少ないですが、保証が切れてから1年も経過すれば、2割弱の建物が何らかの被害を受けているのです。

もちろんこれにはカビと腐朽も含まれるためシロアリのみの被害ではありませんが、いずれにしても何らかの被害が出ているのは事実です。

これらの被害を放置しておくと、後述するように日常生活に大きな影響を与える大惨事につながる可能性もあります。

予防をしないとこういったことが現実に起こりうるということも踏まえた上で、シロアリの予防をすべきかどうかをもう一度考えてみましょう。

シロアリを放置することで建物への被害が大きい

それでは、予防をせずにシロアリが発生し、そのままそのシロアリを放置し続けた場合、気が付かなかった場合はどのようなことが起こるのでしょうか。

特に下記の3つがシロアリによる怖い被害です。

建物中の木材が食べられる

シロアリは、家の木材を食べる害虫として知られていますが、実際にシロアリによってもたらされる直接的な被害はこの食害です。

もちろん1匹のシロアリが少しずつ食べる分には、木材への被害も非常に小さなものだと言えるでしょう。

しかし、シロアリの女王アリは毎日のように数十~数百個の卵を産むと言われているため、一匹のシロアリを見つけたらすでに大量のシロアリが入り込んでいると思ったほうが良いです。

そして、大量のシロアリが何年も家を食べ続けることになるため、最終的には後述するような大きな被害が発生してしまうのです。

床・壁・天井などの崩落

シロアリの被害を放置していると、床や壁、天井などの内部がスカスカになっていくため、重さもなくなり住宅の強度も大きく低下することになります。

そんなスカスカの中、体重のある人間が歩くと、床を踏みしめた瞬間に抜け落ちてしまうというリスクがあります。

同様に、ちょっと壁にもたれかかっただけなのにそのまま穴が開いてしまうというようなケースも存在します。

さらに、天井がボロボロになって落ちてくるというような可能性もあるため、普通に住んでいるだけでも大きな危険が伴います。

要するに、家全体の強度が極端に下がることで、安心してそこで生活を送ることができなくなってしまうのです。

早い段階でシロアリの予防やシロアリの対策をしておけばこのようなことにはならないため、シロアリの予防は必須なのです。

地震で倒壊につながる可能性もある

世界でも有数の地震大国である日本は、耐震基準を満たした物件を建てることによって、万が一地震が発生したとしてもある程度は安心することができます。

しかし、いくらその基準をクリアしていたとしても、基礎部分や建物を支える重要な働きをする構造部分がシロアリにやられていては全く意味がありません。

実際に、地震によって倒壊した建物の中には、シロアリの被害に遭っていたという家屋も含まれています。

もちろんシロアリの被害がなければ100%地震での倒壊を防げるというわけではありませんが、被害があると倒壊しやすいという事実は覆せません。

場合によっては、ちょっとした地震で取り返しのつかない事態になってしまうこともあるため、シロアリの被害を放置するのはおすすめできないのです。

MEMO

シロアリは一度発生してしまうと手がつけられません。特にシロアリ予防をしていない住宅は侵入率が高いのでできるだけ早く予防するようにしましょう。

シロアリの発生を防ぐ予防策

シロアリ被害を防ぐ代表的な予防策としては

  • シロアリを建物内に侵入させない
  • シロアリが好む場所をつくらない
  • シロアリの嫌がる環境をつくる

といったことが挙げられます。

それでは、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。

侵入経路をなくす

中には空中から飛来して建物に侵入するケースもありますが、シロアリの侵入経路の大半は地下になります。

そのため、地下からシロアリが侵入できないような対策を取ることができれば、建物内に入ってくるほとんどのシロアリを防ぐことができるのです。

気を付けなければならないのは、木造づくりの家ではないからと言って安心してはならないという点です。

確かに、建物全体がコンクリートでできているのであれば、エサとなる木材がないためシロアリの被害はないのかもしれません。

しかし、フローリングや床部分など、住宅内で木材が使われる部分は多数存在するため、シロアリがそういった部分を食べる可能性は十分にあり得ます。

同様に、床下がコンクリートで固めてあったとしても、劣化によってひび割れが発生している場合はその隙間から侵入されます。

もちろんひび割れが全くなければある程度は安心できますが、劣化は避けることはできないため、床下に劣化が生じる可能性は極めて高いのです。

逆に言えば、定期的に床下をチェックして、ひび割れが見つかった場合は都度対処していけば、シロアリの侵入を効果的に防ぐことが可能です。

シロアリが住みにくい環境づくりを目指す

例え建物にシロアリが入り込むことのできる隙間があったとしても、その建物がシロアリの気に入らない環境なのであれば、繁殖を防ぐことができます。

それでは、具体的にシロアリの嫌いな環境とはどのようなものになるのでしょうか。

反対にシロアリが好む家というのは、

  • 湿気が多い
  • 適度な温度を保っている
  • 日当たりが悪い
  • 風通しが悪い

などになります。

そのため、シロアリを予防するにはこのシロアリが好む環境をつくらないようにしましょう。

湿気をなくす

結論から言うと、住宅から湿気を全て取り除くというのは不可能です。

特に梅雨の時期から夏場にかけては、日本は高い湿気に覆われることになるため、蒸し暑さに苦しむ方も多いのではないでしょうか。

しかし、湿気はシロアリの大好物になるため、シロアリの発生を防ぐにはできるだけ湿気を少なくすることが重要になってきます。

最も簡単にできる湿気対策としては、調湿剤の利用が挙げられます。

特にシロアリが侵入しやすい住宅の床下に設置することによって、建物の土壌近くの湿度が高くなった時にしっかりと吸湿してくれます。

逆に、湿度が低くなった時には放湿する機能を備えているため、年間を通して低湿度を保ち続けることが可能です。

風通しを良くする

上述した湿度を低く保つということと密接に関係していますが、住宅の風通しを良くすることでシロアリが住みにくくなります。

シロアリは風通しの良い場所を嫌うのと同時に、湿気の少ない場所が苦手です。

建物の風通しを良くすることによって、その双方を同時に解消することができるため、結果的にシロアリが寄り付きにくくなるのです。

ただし、特に都心部では建物が密集している状態ですので、現実的に常に風通しを良好に保つというのは難しいことなのかもしれません。

そこで利用できるのが、床下に設置する換気ファンです。

建物の密集地では、いくら換気口があったとしても空気の流れが停滞しがちですが、ファンを利用することでその空気のよどみを解消します。

MEMO

シロアリ予防や駆除のためリフォームに関してはこちらの「シロアリに関するリフォーム費用は?知っておきたい工事する際の注意点」で詳しく解説しております。

一般的なシロアリ業者が行うシロアリ予防工事の流れと期間

それでは続いて、業者にシロアリの予防をお願いした際の代表的な作業工程についてです。

もちろん専門業者ごとにやり方は異なりますし、順番が前後したりすることも多いですが、大まかな流れは以下の通り。

  1. 建物の確認

    いきなりシロアリの予防を依頼する方も多いですが、その前に建物の現状を確認したいという方も多いのではないでしょうか?

    現状の確認といっても、建物を丸々一棟見ることになるため様々なステップが設けられています。

  2. 建物の外回りのチェック

    シロアリは建物の地下から直接入り込むケースが多いですが、建物の周り木材などが置かれているとそこから被害に遭う可能性もあります。

    そのため、木材をはじめとするシロアリの好みそうなものが家の周りにないかを確認してもらいましょう。

    また、外壁のひび割れからシロアリが侵入するケースもあるため、雨漏りと同時に、外壁の状態もチェックします。

  3. 玄関チェック

    建物の玄関部分は、シロアリの被害に遭いやすい場所の1つです。

    特に玄関のドアやドア枠が木材でできているような場合は、既にシロアリの被害に遭っているようなケースも存在します。

    シロアリの予防をする上では、念入りにチェックしてもらいたい場所の1つです。

  4. 水回りのチェック

    バスルームや洗面所、トイレなどの毎日のように水を利用する場所は、その他の場所と比べると湿気が溜まりやすいです。

    もちろん床下にもぐってチェックをする必要がありますが、逆に床下からでは確認できない部分を室内から見てもらいます。

    例えばお風呂場のタイルにひび割れなどがある場合、そこからシロアリが侵入する可能性があるため気を付ける必要があります。

  5. 床下の侵入口チェック

    シロアリは、建物下の土壌部分から何らかの方法で住宅内に侵入してくることが多いです。

    そのため、その侵入口があるかどうかを確認しなければなりません。

    具体的には、キッチンなどに設けられている床下格納庫、和室の畳などは、普段人目につかない上、侵入しやすい場所でもあります。

    そのため、そういった場所を中心に侵入口を確認していきます。

  6. 床下部分のチェック

    建物の床下にシロアリの被害があるかどうかを、床下に直接もぐって確認していきます。

    コンクリートで固められているとしても、経年劣化でひび割れが生じている場合は、そこからシロアリの被害に遭うこともあります。

    床下チェックでは、土台や使用されている木材の状態、腐朽菌やカビの有無、または配管の水漏れの存在などを全て確認します。

  7. 薬剤散布前の養生

    チェックが終わったら、シロアリを予防するための薬剤を散布することになりますが、その前に散布箇所に養生を行っていきます。

    床下や土壌部分に対する養生は不要であることが多いですが、建物内の侵入口となりそうな場所に薬剤を散布する場合は、周りの養生が必要です。

  8. 床下・土壌への薬物散布

    建物の地下部分や構造部分に、シロアリに対して効果的な薬剤を吹き付けていきます。

    住宅の土台や根がらみなどに薬剤を散布することによって、シロアリの侵入を予防することができるのです。

    なお、床下に散布した薬剤の有効成分は、通常は建物内部に発散することはないため安心して生活を送ることができます。

  9. 屋内の必要箇所に薬剤を散布・注入

    床下部分だけでは散布が不十分な場所、または床下から散布ができない場所に対しては、屋内から薬剤を注入していきます。

    例えば、玄関や浴室の出入り口の木枠などに小さな穴をあけ、その木枠の内部に直接薬剤を注入することが可能です。

    仮に床下から建物内に侵入したとしても、屋内のシロアリに狙われやすい部分に薬剤を設置することで、大きな被害を未然に防ぎます

    なお、当然穴をあけた部分は薬剤注入後にふさいでもらえるため、工事終了後に確認しておきましょう。

予防に利用する薬剤とは?

シロアリ業者に予防を依頼すると、シロアリに対して効果的な薬剤を利用して、一般的にはその後の5年間を補償してもらえます。

シロアリ対策としては、大きく

  • バリア工法
  • ベイト工法

などの工法が挙げられますが、その際に利用する薬剤にも様々なものがあり、業者によって異なります。

特に、ご家庭にお子様やペットがいる場合は、できるだけ安全な薬剤を使ってほしいと考える方が多いのではないでしょうか。

実際に予防を依頼する際には複数の業者に見積もりをお願いする方もいますが、それぞれの業者で使用する薬剤の違いにも注目してみましょう。

シロアリの予防工事は1日で終わる

シロアリが発生した建物に対して行われる駆除やリフォーム工事などは、場合によってはかなりの時間を費やすこともあります。

そういったイメージから、予防にも時間がかかるのではないかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、まだシロアリが発生していない建物に対して行われる予防は、早ければ数時間で終わってしまいます。

もちろん、建物の規模や構造などによってその時間は異なるため一概には言えませんが、どれだけ遅くても1日以上かかることは珍しいです。

MEMO

あくまでもこちらは一例です。各シロアリの業者によっても変わってくるので参考事例として捉えてください。

シロアリ予防におすすめの時期と薬剤の効く年数

シロアリ予防におすすめの時期と薬剤の効く年数

それでは、シロアリの予防は1年のうちでいつ行うのが最も効果的なのでしょうか。

ここではシロアリ予防におすすめの時期を解説していきます。

年間を通して予防が可能

シロアリの種類によって行動が活発になる時期は若干異なりますが、基本的にはほとんどのシロアリが梅雨の前から夏くらいの時期に飛び立ちます。

そのため、夏前にシロアリを発見して、慌てて駆除をお願いするという方も少なくありません。

夏場はシロアリ以外にも様々な害虫の発生しやすい時期でもあるため、やはり予防をするのであれば夏前が良いのではないかと考える方も多いです。

しかし、結論を言うとシロアリに対する予防は1年のうちのいつでも行うことが可能です。

シロアリは冬になるといなくなるわけではない

夏に活発になる害虫ですので、シロアリは冬になるといないのではないか、と思う方もいらっしゃるようです。

確かに夏場に比べると、寒さの厳しい真冬などにはおとなしくなることが多いですが、シロアリは単体では非常に弱い虫なので、年間を通して繁殖し続けます。

そのため、春夏秋冬どの時期に予防を行ったとしても、シロアリに対しては有効に働きますし、逆にこの時期だから予防をすべきではないというような期間もありません。

シロアリの予防をしたいと思ったら、すぐに始めるのがベストです。

薬剤は基本的に5年ほど効き目がある

シロアリの予防に利用する薬剤は、その種類によって若干の違いはあるものの、一般的には5年ほどその効力を発揮すると言われています。

実際にシロアリ駆除の専門業者に予防を依頼すると、その後の5年間を保証期間として当てられることが多いです。

つまり、時期に関わらず薬剤を利用してから5年間はシロアリが出にくくなるということを意味します。

同様に、夏よりも冬に薬剤を使用したほうが効き目が長くなるというようなこともないため、予防したいと思ったらすぐに行動に移すのが良いでしょう。

MEMO

シロアリの予防はできるだけ早い方がいいです。遅くなってしまいシロアリが繁殖してしまったら意味がありませんので。

シロアリの予防はDIYでできる?準備する物や行う際の注意点

シロアリの予防はDIYでできる?準備する物や行う際の注意点

シロアリの予防に興味がある方の中には、自分で予防をしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

DIYで予防を行う最大のメリットは、シロアリの駆除業者に支払う予防コストが大幅に削減できるという点です。

結論を言うと、ご自身でもシロアリ予防を行うことは十分に可能ですが、注意点などもあるためまずはこちらのしっかりと読んだ上で行うことをおすすめします。

DIYで行う際に用意しておくもの(準備品)

予防を行う際には、一緒にシロアリが発生しているかどうかをチェックすることになります。

そのチェックで既にシロアリがいるようであれば、そのまま駆除に切り替えるか、もしくは専門の業者に駆除を依頼することになります。

それでは、そのチェックや予防にはどのようなアイテムが必要になってくるのでしょうか。

代表的なアイテムとしては

  • マスク
  • 保護メガネ
  • 軍手
  • 懐中電灯
  • 作業着か汚れても良い服

などが挙げられます。

床下にもぐることになりますが、光が届かない場所になりますし、当然ライトがないため真っ暗です。

そのため、懐中電灯は必須アイテムですし、真っ暗な中で手を保護するための軍手も用意しておいたほうが良いでしょう。

また、薬剤を散布する際には目や口に入らないようにするために、マスクメガネも必須です。

さらに、当然ですが床下に潜り込むということは衣類が汚れやすくなるということですので、作業服もしくは汚れても良い服を着用しておくとよいでしょう。

それか、養生シートなどを敷きながらもぐって行くという手段もあります。

いずれにせよ、暗くて汚れやすいので上記の5つは必須だと考えましょう。

一般的なチェック方法

シロアリの予防自体はいつ行ってもかまいませんが、仮にシロアリが発生している疑いがあるのであれば、できるだけ温かい時期に行うことをおすすめいたします。

というのは、気温の下がる冬場はシロアリの活動が極端に鈍くなるため、隅々まで見なければうまく発見することができません。

一方で、温かい時期は活動が活発ですので、もしすでにシロアリが発生しているのであれば見つけるのが容易になります。

上述したアイテムを身につけて、床下にもぐれる場所から下に降りていきます。

一般的には押し入れや床下の収納庫などから入れることが多いため、一度床を確認してみましょう。

懐中電灯で照らしながら少しずつ進んでいくことになりますが、この時に怪しいと感じる箇所があったらスマートフォンで撮影しておきましょう。

後から業者を使うとなった際に、その画像があれば役に立つことも多いからです。

DIYで行うシロアリ予防の方法

シロアリ対策の方法は、大きく

  • ベイト工法
  • バリア工法

の2つに分けられると上記でも解説しました。

双方にメリットがありデメリットがあるため、状況などに合わせて使い分けられるのがおすすめです。

MEMO

具体的な方法については「シロアリ駆除はDIYできる?自分でシロアリ駆除する場合の注意点」で詳しく解説しています。

DIYシロアリ予防の注意点

ご自身でも行うことのできるシロアリ対策ですが、注意しなければならない点もあるため気を付けましょう。

薬剤のにおいで気分が悪くなるかも

一口にシロアリ予防のための薬剤と言っても、実に様々な種類のものが存在します。

実際に施工をする際にはもちろんですが、薬剤を散布した後にもにおいが気になるというケースは少なくありません。

例えば天然素材を利用している薬剤であれば問題ないと考える方も多いですが、においが強ければ天然であろうが人工であろうがあまり関係はありません。

業者に任せればにおいに気を付けて予防してくれることも多いですが、個人で行う場合はどうしてもその加減が難しいため、様子を見ながらやっていくしかありません。

本当に効果があるのかが疑問

例えば、すでに発生しているシロアリに対して薬剤を利用するのであれば、そのシロアリがいなくなったことによって効果を証明することが可能です。

しかし、まだ発生もしていないシロアリに対する予防となると、実際にその薬剤が効果的に働いているのどうかがわからないこともあります。

薬剤をうまく散布できたと思っていても、やり方が間違っている場合は全く効果が現れないというケースも存在します。

もちろん使用方法を守ってうまく行えば基本的には問題ないのですが、不安な場合はやはり専門のシロアリ駆除業者に任せるのが無難です。

MEMO

特に薬剤の匂いには十分注意するようにしましょう。

最後に

シロアリの被害にあってしまった場合は、できるだけ早い段階で駆除をしてもらい、場合によっては該当する箇所のリフォームが必要です。

特に大掛かりなリフォームが必要になってしまうと、シロアリのせいで数百万円の出費ということも珍しくはありません。

また、場合によっては1000万円を超えるフルリフォームや建て直しを強いられるケースもあるため、たかがしろありだと馬鹿にすることはできないのです。

シロアリに関するリフォーム費用は?知っておきたい工事する際の注意点

一方で、シロアリが発生する前に予防対策をしておけば、多少はお金がかかるものの被害後と比べると非常に安い出費で済んでしまいます。

何より、シロアリ予防をすることで、毎日を安心して過ごせるというのはお金には代えられない非常に重要なことなのではないでしょうか。

まだシロアリがいないから大丈夫、と考えるのではなく、今後発生するリスクは必ずあるため、それに備えて予防を考えてみることをおすすめいたします。