どうせリフォームをするのであれば、できるだけ安く工事をしてもらいたいと考える方がほとんどです。
しかし、一部の方は業者の選び方を間違えたり業者との話し合いを怠ることによって、無駄なコストを支払っている可能性があります。
実は、確実にリフォーム代金を下げる方法はたくさん存在します。
リフォームの規模やリフォーム場所によって元々の工事費用は異なりますし、値下げできる額も変わってきます。
しかし、今回お伝えする方法を利用すればリフォームのコストは確実に下がるため、少しでも工事費用を安くしたいという方は是非実行してみてください。
目次
リフォーム価格を確実にコストダウンする3つのコツ
リフォームのコストを抑える方法はいくつかありますが、業者に交渉などをしなくても確実にコストダウンできる方法があります。
それは
- 自分で設備を購入して設置のみ業者を使う
- 建材や設備をグレードダウンする
- まとめてリフォームする
この3つです。
自分で設備を購入して設置のみ業者を使う
ホームセンターやインターネットなどで、リフォームのための様々な設備を購入することが可能です。
例えば高額になりそうなシステムキッチンのセット一式がネットでは格安で購入可能ですので、リフォームに必要なパーツは自分ですべて購入して集め、その設置のみを業者にお願いするというのも方法の1つです。
例えば、業者に頼んだ場合は50万円のシステムキッチンがネットでは30万円で購入できてしまうこともありますので、あとはそれに業者による設置費用を追加するだけで自宅に新しいキッチンを取り付けることが可能です。
ただし、建物によって取り付けられないような設備もありますし、ネットで買う場合は寸法などをきちんと確認しておかなければなりません。
ある程度はリフォームに関する専門的な知識も必要になってくるため、とりあえず買うだけ買うなどしてしまうと失敗してしまう可能性もあるのは注意が必要です。
建材や設備をグレードダウンする
業者にリフォームをお願いする場合は、全く同じ形の設備であっても利用する建材だけをグレードダウンするだけで確実にコストを下げることができます。
例えば、同じ外壁塗装であっても壁に塗る塗料のグレードによって価格が異なるため、単純に安いグレードのものを使用すればその分リフォームコストが安くなることになります。
ただ、上記の外壁塗装に関しては安い塗料は耐用年数が短い傾向にあるため、30年、50年という長いスパンで見ると、高い塗料を使った方がトータルコストが確実に安くるので、その辺りは業者さんに相談したほうがいいです。
逆に、お風呂の床材の選択やキッチンの壁材の選択などであれば耐用年数が大幅に変わるということもないため、そういったところでコストカットを考えるのはありでしょう。
まとめてリフォームする
一度に支払うコストはこちらの方が高くなりますが、 まとめて複数の場所を一気にリフォームしてしまうとトータルのコストは確実に下がります。
例えば独立で工事をする場合は外壁塗装に50万円、屋根の葺き替えリフォームに50万円かかったとしても、それをまとめてセットでやってしまうと80万円で済んでしまうことがあります。
同様に、お風呂をリフォームするのであれば一緒にキッチンやトイレをリフォームすることで、それぞれを別々でリフォームするよりも安くなる可能性が高いです。
外壁と屋根のリフォームにはそれぞれ足場を組む必要があるため、一度にやってしまえば足場を組むのは一回で済みます。
また、配管工事が必要な水回りのリフォームは、一度に全ての配管をリフォームしてしまった方が手間が省けてコストが安くなります。
さらに、単純にまとめてやるから安くしてほしいと交渉もしやすいため、一度に払う金額は大きくなるとしてもトータルのコストは確実に下がるのです。
リフォームで利用する業者でもリフォーム価格は変わってくる
利用する業者によっても、リフォーム価格が変わってくることが多いです。
業者を選ぶ段階ですべきことは
- 必ず相見積もりをとる
- 業者の得意分野を理解する
の2点になります。
必ず相見積もりをとる
中には、急いでいるからと言って、最初に現地調査をしてもらった業者にそのままリフォームをお願いしてしまう方もいらっしゃいます。
もちろん結果的にその業者が優良業者で、いろんな業者に見積もりを取ってもらった結果その業者が最も良かった、となるケースもあるかもしれません。
しかし、 相見積もりをしていない以上その事実を知ることができないため、料金に納得してリフォーム工事を依頼したということにはなりません。
複数の業者に見積もりを取ってもらい料金や業者のスタッフの態度を確認してから1社に絞ることで、初めて納得してリフォーム依頼を出したということになるのです。
面倒だから相見積もりなどしたくないという方もいらっしゃるかもしれませんが、複数の業者に見積もりを取るだけで料金が安くなるかもしれないため、コストを抑えたいのであれば相見積もりは取るべきです。
リフォームの相見積もりに関してはリフォームの相見積もりの記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
業者の得意分野を理解する
リフォームの専門業者と言っても、実に様々なジャンルの業者が存在します。
外壁塗装をメインで行っている業者にシステムキッチンの導入を頼んだとしても、無駄に工期が延びてその分の人件費などがかさみますし、そもそも仕入れのルートも確立していない場合は仕入れコストが高くなる可能性が高いです。
キッチンをリフォームしたいのであれば、キッチンのリフォームを専門に行っているところを探すことでコストを大幅に削減することができます。
リフォーム方法がわかっているため手際もいいですし、仕入れ値が安い可能性も高いため、その分のコストが請求額に反映されるのです。
リフォーム業者にも得手不得手があるため、それを認識したうえで工事を発注するようにしましょう。
もっと詳しいリフォーム業者の選び方についてはこちら記事で解説しています。
業者との話し合いでもコストダウンが可能
業者を絞る段階になったら、それぞれの業者とより具体的なプランの話を詰めていくことになります。
その時に、
- 見積もり価格の理由を聞く
- 予算を打ち明けておく
この2つを行うことでリフォーム代金をさらに下げることが可能となります。
見積もり価格の理由を聞く
見積書は業者によって仕様が異なるため、中には見にくいものも存在します。
見積書を見たうえで、なぜその料金になるのかを業者に相談することによって、業者から別の案をもらうことができるかもしれません。
また、その際にははっきりと コストダウンする方法がないのかということを聞いてしまうのもよいでしょう。
プロの目線でどこをどのように削ればコストを下げることができるかという提案をしてくれる業者もあるため、そのアドバイスに従うことで費用が大幅に安くなる可能性もあります。
また、その時の業者の対応で信頼できるかどうかを判断することもできるため一石二鳥です。
予算を打ち明けておく
見積書を見ながら、元々考えていた予算を業者に打ち明けるというのも方法の1つです。
例えば見積書を見たら300万円となっていた場合、実は250万円を考えていてそれ以上は使えないということを言っておくと、その範囲で収まるようなプランを考えてくれる可能性が高いです。
見積書が260万円だった場合、10万円くらいならば同じ内容で何とか値下げしてもらえるケースもあるため、少額であればその方法で値下げ交渉をしてみるというのもよいかもしれません。
ただし、見積もり結果の300万円に対して100万円しか使えないというような、あまりにも金額がかけ離れている場合には冷やかしだと取られることもあるため注意が必要です。
簡単なリフォームならDIYを考えてみる
簡単なリフォームであれば、ご自身でやってしまうことによって費用を大幅に安くすることが可能となります。
しかし注意点もあるため、ここではDIYでリフォームを行うメリットとデメリットを紹介していきます。
DIYリフォームの3つのメリット
代表的なメリットとして
- 大幅なコスト削減につながる
- 設備に愛着が持てる
- 達成を得られる
が挙げられます。
大幅なコスト削減につながる
やはり最大のメリットは、 業者に頼むことを考えると格安でリフォームができるという点でしょう。
ネットで必要な建材をそろえるのもよいですが、最近はホームセンターにも様々な種類の建材がそろっているため、まずは足を運んでどのようなものがあるのかを確認してみることをおすすめいたします。
既に決まったプランがあるのであれば、そのプランを造るのに必要な建材を揃えて組み立てるだけです。
必要なコストはその建材の購入費と組み立てに必要な工具代くらいですので、業者に頼むよりも確実にリフォームが安くなります。
設備に愛着が持てる
業者にリフォームしてもらった設備は、他の設備と同じく他人が造った設備ということになるため、初めは新しくて丁寧に使おうと思っていたとしても、やがては建物になじんで、他の設備と同等の扱いをすることになります。
しかしご自身でリフォームした場合は、苦労して組み立てた思い出が詰まっていることもあり、いつまでもそこを大切に使い続けようという意識が生まれます。
モノを大切にすること自体は良いことですし、大切に使用すれば劣化も遅くなるため、DIYでのリフォームがその他の様々なメリットにつながっていきます。
達成を得られる
行うリフォームが大変であればあるほど、その設備が完成した時の達成感は大きくなります。
普段から日曜大工が得意な方であればササッと作ってしまうかもしれませんが、不器用な方や物を作ったりするのが苦手な方ほどDIYに時間がかかる傾向にあるため、完成後の達成感はより大きなものとなるでしょう。
自分で建物の一部を造ったという自信にもつながるため、その後もDIYで様々な部分を修理したりリフォームしたりすることができるようになるかもしれません。
DIYリフォームの3つのデメリット
一方で、DIYのデメリットとして
- 業者に任せた方が仕上がりがきれい
- 時間がかかる
- 失敗する可能性もある
が挙げられます。
業者に任せた方が仕上がりがきれい
当たり前のことかもしれませんが、 プロの業者に任せた方が仕上がりが確実にきれいになります。
中にはプロ顔負けの設備を完成させてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、たいていの場合はプロが設備を設置したほうが仕上がりが美しくなる可能性が高いです。
自信がない方や仕上がりの見た目を気にする方は、やはりプロのリフォーム業者に依頼することをおすすめいたします。
時間がかかる
リフォームのための時間を十分にさけるのであれば、完成までに長期間が必要になるということはないかもしれません。
しかし、恐らくほとんどの方は休日を利用しての作業となりますし、その休日をリフォームばかりにもあてられませんので、なかなか作業が進まないことも考えられます。
ゆっくり作っていつか完成すればいい、くらいのスタンスであれば問題ないですが、まとまった時間が取れない場合はDIYリフォームには向いていないのかもしれません。
失敗する可能性もある
プロのリフォーム業者にリフォームをお願いして、万が一欠陥が見つかったら、その業者に補償してもらえるケースが多いです。
しかしご自身で行った場合は、ご自身でその欠陥の原因を調べて修理をする必要があります。
例えば給排水管や電気系統をいじる必要のあるリフォームは、失敗してしまうと非常に大変な思いをすることになるため、複雑なリフォームは業者に任せてしまうのが無難と言えるでしょう。
まとめ:やり方次第でリフォームのコストは下げられる
業者の選び方で、または業者との話し合いでリフォームのコストを安くできる可能性は十分にあります。
また、自分で設備を購入してしまう、利用する建材などのグレードを下げる、または必要になりそうな部分をまとめてリフォームしてしまうことで、リフォーム費用を確実に下げることが可能です。
業者をゆっくりと選んだり値下げのための交渉が面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それをするだけでリフォーム代金が数万円、数十万円下がる可能性もあるのです。
しかし、価格を下げるためにはやはりそれなりに余裕を持ってリフォームの計画を立てていく必要があります。
じっくりとリフォームの計画を立てればその分良いプランや業者に出会える可能性も高まるため、それがリフォームのコストカットにつながっていくはずです。