エクステリアの地面の部分をリフォームしたいと考えていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

芝生を敷いたり砂利を敷き詰めたり、もしくはタイルで綺麗に装飾したりなどなど、地面のエクステリアにも様々なタイプが存在します。

もちろんブロック塀をはじめとする大きな外構もありますが、地面の部分は最も存在感が出るエクステリアともいえるため、地面を変えるだけで家の外観全体の印象がガラリと変わります。

最近は、地面をコンクリートで固めてしまうというご家庭も多くなってきましたが、それはコンクリートに様々なメリットがあるからです。

もちろんデメリットもありますので、今回はエクステリアをコンクリートにする前に読んで頂きたい特徴をまとめてみました。

メリットが多いコンクリートのエクステリア

それでは、最初にコンクリートの代表的なメリットを5つ紹介いたします。

耐久性が高い

他にも様々なエクステリアがありますが、コンクリートの魅力の1つは何と言ってもその高い耐久性です。

せっかくリフォームをするわけですから、どうせならば少しでも長く使いたいと思われる方がほとんどなのではないかと思います。

コンクリートであれば、設置してから何年使っても見た目が変わりませんし、メンテナンス次第では綺麗に使い続けることができます。

通常はコンクリートの中に鉄筋を入れることが多いため、他の素材と比べても長持ちするというのが特徴です。

掃除が楽

例えば、芝生を敷いた上に落ち葉が落ちてしまったら一つ一つ拾い集める必要がありますし、砂利にした場合も同様に掃除が面倒です。

しかし、コンクリートにしてしまえば落ち葉やその他の小さなゴミをまとめてほうきで集めることができますし、きれいにしたいのであれば水を流すことで簡単に掃除を終わらせることができます。

例えばコンクリートの上に車を駐車するような場合は、タイヤの跡がついてしまったりすることもあるかもしれませんが、それも水洗いなどで簡単に取れるケースが多いですし、仮にすぐに落ちなかったとしても徐々に色がなじんでいきます。

特に毎日のように庭を掃除するというご家庭の場合は、掃除の時間を圧倒的に短縮できるコンクリートを採用してみるのもよいでしょう。

排水の心配がない

地面を土のままにしておくと、大雨の後などに水が溜まってしまったり、ぬかるんでぐちゃぐちゃになってしまったりすることもあるはずです。

砂利や芝生にしても水たまりなどを防ぐことができるかもしれませんが、コンクリートにしてしまえば大雨のが降っても排水の心配をする必要がありません

もちろんコンクリートを設置する際に、きちんと角度を計算して水がたまらないような設計を考えなければなりませんし、設計次第で変な場所に水が溜まってしまうようなことにもなりかねません。

しかし、きちんとした外構業者にコンクリートを設置してもらうことができれば、当然排水も計算して設計してくれるはずですので、雨の日であっても快適に過ごすことができます。

衛生面にも優れる

例えば庭に砂利を敷き詰めた場合は、表面をきれいに保つ努力はしたとしても砂利の下の地面まできれいにしようと考える方はほとんどいらっしゃらないはずです。

同様に、芝生にした場合も芝生が敷き詰められているその下の土の清潔さなどを考える方は少ないです。

芝生の場合は、野良猫などが用を足しやすいですので、知らない間に猫のたまり場になってしまったり、糞尿で庭が臭くなってしまったりするといったリスクもあります。

その点コンクリートにしてしまえば、ゴミが落ちていようがフンが落ちていようが一目瞭然ですので、それを掃除すれば常にきれいに保ち続けることができます。

モダンなエクステリアにぴったり

芝生やガーデニングを取り入れて、自然豊かなエクステリアを作り上げたいと考える方も多いのではないかと思います。

しかしコンクリートはそれとは対照的に、現代的でオシャレなエクステリアを演出することができます。

もちろん植物も取り入れたいと考えていらっしゃる場合は、コンクリートエリアとガーデニングエリアを分けて作ることも可能です。

その場合は、コンクリートの面積や設置場所などによってエクステリアの雰囲気が大きく左右されるため、デザイン力が重要になってきます。

コンクリートにするデメリット

コンクリートにはいかにメリットが多いのかということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

しかし、どのようなエクステリアにも欠点があるのと同様に、コンクリートにもデメリットが存在します。

照り返しがきつい

コンクリートにリフォームする最大のデメリットとして挙げられるのは、夏場に照り返しで熱くなるという点です。

実際に、庭全体をコンクリートにしてしまうと見た目も熱いと感じてしまいますし、長期的に日光にさらされている場所は、触ったら火傷しかねない熱さになることもあります。

また、庭全体の温度が上がることによって室内の温度まで上昇することもあるため、電気代がかかってしまう可能性もあります。

ただし、夏場はコンクリートに定期的に水をかけることによって暑さが大きく和らぎます

エクステリアに水道を取り入れることによって、楽に水を撒くことができるはずです。

⇒エクステリアに水道を付けたい!

設置・撤去にお金がかかる

もちろんコンクリートを敷く面積によって費用は大きく変わってきますが、例えば天然芝を庭に敷き詰めることを考えると設置の費用はかなり高くなります。

芝生や砂利などであればDIYで何とかなることもありますが、コンクリートの場合は排水を考えた微妙な角度の設計も求められますので、自分でやるのは意外と大変です。

同様に、コンクリートを取り除いて他のエクステリアを設置したいと考える場合、撤去工事も大掛かりなものになるためその分費用がかかってきます

コンクリートを取り壊すだけでなく、その廃材の処分にも費用がかかりますので、以外にお金がかかると感じるのではないかと思います。

コンクリートを導入する際の費用に関しては、後程詳しく紹介させていただきます。

ひび割れを起こす可能性がある

耐久性に優れたコンクリートですので、鉄筋が入っていて安定したエクステリアという点ではかなり頑丈だといえるでしょう。

しかし、場合によっては表面にちょっとしたひび割れが発生してしまう可能性があります。

当然ひび割れは見た目が悪くなりますし、度合いによっては中の鉄筋のところまでひびが入ってしまい、雨水などが入り込むと耐久性も低くなってしまいます。

もちろんそんなケースは稀ですが、心配な方はコンクリートの素材などにもこだわってみるとよいでしょう。

コンクリートとアスファルトの違い

さすがに庭をアスファルトにするという方はいないしれませんが、駐車場部分をコンクリートにするかアスファルトにするかで迷う方もいらっしゃるのではないかと思います。

似たような存在だと考える方も多いようですので、アスファルトの特徴も見ていきましょう。

アスファルトとは?

道路や一般的な駐車場の多くは、このアスファルトを利用して作られていますので、恐らくほとんどの方が毎日のようにアスファルトを見ているのではないでしょうか。

通常は基となるアスファルトに、砂などを混ぜて加熱したアスファルト混合物を敷き詰め、転圧でよって平らに整えます。

加熱したアスファルトは150℃前後になり、その状態で必要な場所に設置されます。

アスファルトは50℃以下になると固まり始めるので、冷めれば普通に利用できるようになります。

しかし、熱い状態のまま踏んだり車を乗せたりするとその跡が残ってしまいますので、冷めてから利用する必要があります。

アスファルトのメリット 

アスファルトは、コンクリートと比べると安く仕上げることができるため、予算をできるだけ低くしたいと考えていらっしゃる方におすすめです。

もちろん面積によって値段が変わってきますが、一般的にアスファルトはコンクリートの半分くらいの予算で仕上がることが多いようです。

またコンクリート同様、排水性にも優れているため、ご自宅の駐車場の素材にも十分利用することができます。

コンクリートは工事を始めてから固まるまでに時間がかかりますが、アスファルトの場合は冷えたらすぐに固まって使用できる状態になりますので、結果的に工事にかかる時間も短いというメリットもあります。

アスファルトのデメリット

コンクリートよりもかなり安く導入できるという点が魅力的だと考える方は多いのではないかと思いますが、やはりコンクリートと比べると耐久性に不安が残ります。

コンクリートほど硬くないため表面がへこみやすくなりますし、ひび割れなどもコンクリートより発生しやすいです。

初期投資としてはアスファルトの方が安く済むのですが、このようなトラブルがたびたび発生すると当然メンテナンスも必要になってくるため、長い目で見るとアスファルトの方が高くつくことも少なくありません。

また、コンクリートも熱くなりますが、真夏はアスファルトもかなりの高温になるため、水を撒くなどして対処する必要があります。

コンクリートにする費用は?

コンクリートは芝生などと比べると割高な印象がありますが、一体設置にはいくらほどかかるのでしょうか。

最後に、エクステリアにコンクリートを導入する際に必要な費用を見ていきましょう。

価格の相場について

先ほども軽く記述しましたが、コンクリートを設置する際には、コンクリートのみを利用するのか、内部に鉄筋を入れるのかで大きく費用が変わってきます。

また、使用するコンクリート量によっても変わるため、単純にコンクリートの厚みによっても料金が変動します。

例えば、コンクリートのみを利用する場合は、一般的には厚みは6センチ程度で設置されることが多いのですが、この場合の1平米あたりの価格は3000円~4000円程度になります。

鉄筋を入れる場合は、その倍程度の6000円前後に収まることが多いようです。

コンクリートを入れる面積が大きくなればなるほどその設置費用も必要になってきますので、予算なども考えて導入面積を考えましょう。

その他の費用について

上記はあくまで、一般的なコンクリートや鉄筋に対して必要なコストになり、このほかにも人件費や車両費などが別でかかってきます。

庭にコンクリートを入れるだけですので、連日たくさんのスタッフが作業をするということはありません。

早ければ1日で終わってしまいますので、例えば建物の解体工事と比べれば人件費はそんなに高くなることはないはずです。

しかし、コンクリートを入れる面積が広ければ必要な重機や大量のコンクリートを運ぶ車両も変わってくるため、それらの費用がかさむこともあります。

建物の立地条件によっても価格が変わることがあるため、まずは業者に見積もりを取ってもらうのが良いでしょう。

最後に

今回紹介させていただいたように、エクステリアの地面をコンクリートにすることによって、たくさんのメリットを感じることができるはずです。

しかし、例えば芝生を設置することを考えると、やはり地面全体をコンクリートで固めるとなった場合にはかなりの費用が必要になってしまいます。

また、少なからずコンクリートにもデメリットが存在するため、地面全体をコンクリートにするのではなく、一部を砂利やガーデニング用のスペースとして残し、メインの部分をコンクリートにするといった方法もありなのではないかと思います。

建物の位置や他のエクステリアとの位置関係、それから導入に必要な予算などを考えて設置する必要があるため、まずは複数の業者に見積もりを取ってもらいつつ、相談をしてみるとよいでしょう。